夜戦出撃 ページ4
「亥の刻に出撃、約2時間後には戦闘海域に出る。敵艦・敵機の警戒を怠るな、との司令のご命令であります。」北上型軽巡洋艦の馬淵が言った。
「やったー、夜戦だー!」と川内は喜んだ。
「姉さん...」と落ち着きながら神通。
「鬱憤を晴らしてやる!」と太刀風が大声を上げる。
「鬱憤を晴らすだけに夜戦するんじゃ無いからな。太刀風。」峯風がクスクスと笑って言った。
「敵に奇襲攻撃を仕掛け、混乱させて、同士討ちをさせるためにするんだからな。勘違いするなよ。」
「んなもん分かってらい!」
「太刀風さん、燃えてますね...」吹雪が言った。すると
「突撃陣形を組め!」と朝日が叫んだ。
「突撃陣形、ですか...?」吹雪が朝日に言った。
「あぁ、これが前弩級艦隊の基本陣形です。大体、この陣形で戦ってきました。」
「では、この陣形は得意中の得意陣形で、これで何度も勝利して来たってことですよね。」
「そうだな。」
「話してるとこ邪魔すんが、そろそろ出撃しもんぞ。間に合わんぞ。」薩摩が割って入って来た。
「よし、行くか!者共、思う存分暴れるぞ!」
「オォォォ!!」前弩級艦隊は主力二隻を失った時とは違い、敵を絶対に倒す、と言わんばかりの雄叫びだった。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伊吹 | 作成日時:2021年10月23日 1時