劇場版艦隊これくしょんー艦これー（二次創作版）

因縁の相手 ページ11

「詳しい敵艦隊の詳細が分かった。日本艦隊、前弩級艦隊、護衛隊群、連合艦隊、航空戦隊は出撃！但し、伊吹は残れ。」と石島猛尊の声が響いた。
「何故です！俺も戦わせてくれ！」
「お前は改修して正規空母になるのだ。大丈夫だ、直ぐに終わる。」
「そうか、其れなら良いが...」
「他の艦は出撃！直ちに応援に向かえ！」
「了解！」
---同時刻・偵察通信駆逐隊---
「あぁ、もぉ！幾ら落としてもキリがねぇ！」
「応援ヲ待ツシカ無イヨウデスネ。」
「んな事してたら、全滅だ！一旦引くか。」
「後ろから敵機、突っ込んで来るっぽい！」
「今度は後かいな。吹雪、睦月、夕立、東雲は後ろから来る奴らを片付けろ！」
「はい！」完全に囲まれていた。逃げ場は何所にも無かった。
「応援はまだか！」
「あと少しで到着だそうです！」
(こんな数相手に持ちこたえられるか...？)そう陸風が思った時だった。シュン、と大きな音とともに何かが通り過ぎ、敵編隊が火だるまになりながら落ちていった。
「間に合った、かな...？」そこには護衛隊群、連合艦隊、航空戦隊等、ほぼ全艦隊が集結していた。
「よくもまあ俺等の所属艦に手ぇ出してくれたなぁおい！」
「まぁここは、わし等に任せんさい。」
「良いけどよぉ、どうすんだ？」
「まぁ見てんさい。皆、例の戦術をするぞ。」
「例の戦術...？」すると、前弩級艦隊は、朝日を前に1列に並んだ。
「取舵一杯、最大戦速！」
「不味い、一旦引け！」ヴィッツは震えながら言った。
「何故です、今行けば、確実に轟沈させられるのに...！」クォーターが抗議する。
「俺は一度奴等と戦った、バルチック艦隊に居た時だ。その時にも同じ戦法をした。奴等の所為で殆どが轟沈した。作戦名は、東郷ターン、と言ったな。」
「それって...」
「あぁ、東郷平八郎が居るってことだ。」
「砲撃始めぇ！」朝日が叫び、砲弾が飛ぶ。次々と、暗黒4大艦艇の一挙に手勢は沈んでいった。
「42式徹甲弾の味はどうでごわす？」薩摩がケラケラと笑う。
「あん野郎...！今に見ていやがれ...」その時だった。東が放った砲弾がイェルサレムに直撃、轟沈した。
「すまん、これ以上は持たないようだ。俺の分も、前弩級艦隊を...日本艦隊を消し去ってくれ...」
「…イェルサレム…！」ダブルがそう言い、轟沈を阻止しようとする。しかし、
「これ以上は危険だ！あんたも沈みたいのか！」とヴィッツに止められ、撤退していった。

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