砂時計 - J-HOPE (ページ7)

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結局、その後も

ホソクが追いかけてくることはなく

一人で帰ってきた。

なんだか夕食を食べる気にもなれなくて

部屋にこもって

ベットの上で寝転びながら

ボーーッと、ただ一点だけを見つめる。

そうだ、

昔しまった砂時計を

引き出しの奥から出してみる。

ピンクの砂は、

しばらく放置していたからか

少し固まっている。

このまま

時間も止まってしまえばいいのに。

幼馴染としてのホソクも

もちろん好きだけど

…好きだったけど

私の中のホソクは、もう

ただの幼馴染ではなくて。

"好き"って気持ちが

大きく膨らんだ、今

"そばに居られるだけで幸せ"

そう思っていた頃にはもう戻れなくて。

もういっそ

このまま時間止まってしまえ、

なんて

そんなこと考えちゃって

「はあ……」

重い重い溜息が

私の部屋に響き渡る。

どうしたら、ホソクは

私のことを見てくれる……？

どうしたら、ホソクは

私のことを好きになってくれる……？

ピンクの砂時計に

そう問いかけてみるけど

案の定答えは返ってこない。

砂の塊が無くなり、

砂時計のピンクの砂は

またスムーズに落ち始める

再び動き出した砂時計が

私とホソクの時間が動いてることを

表しているような気がして

砂時計を見つめてるだけで

心臓が苦しくなったんだ。

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