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いつも思っていたことだけれど、浮気しておいて毎回悪びれもしないこの態度はいかがなものか。悪いと思っていないからなのか、隠し通せる自信があるからなのか、はたまたそのどちらもか。さすがの私も、堪忍袋の緒が切れた。
「チャニョル、昨日の夜、どこにいた？」
CY「昨日？飲みだった。Aも知ってるだろ」
「その後、どこか行かなかった？」
CY「……いや？」
「嘘。友達にきいたよ」
CY「…何を？」
「とぼけないで。駅裏の、ホテルに、女の人と、行ったんでしょ…？」
私の問い掛けに、チャニョルは目を丸くさせて驚く。きっと、こんなにも早くバレるとは思っていなかったのだろう。けれど、そこはさすがというべきか、チャニョルはすぐさま態度を翻すと、私に近付きぎゅっと抱き締めてきた。これはいつものパターンだ。
CY「酒飲み過ぎてあんまり覚えてねーし、あっちが強引に言い寄ってきたから、つい…でも、本気なのはAだけだから」
「……、」
CY「これで最後にする。もうしねーから…な？」
「最後、ね」
CY「約束する」
「……そんなの、もう聞き飽きたよ」
いつもなら、分かった…もうしないでね、と言うところ。
そこで私は、いつもと違うセリフを言った。チャニョルは明らかに驚いていて、抱き締めるのをやめて私の顔を覗き込んでくる。
「何回も約束した。もうしないでねってお願いもした。けど、チャニョルは、何回も浮気した」
CY「悪かったと思ってる。今回でホントに最後にするから、」
「そうだね。最後にしよう」
CY「A…」
「私達、別れよう」
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作者名：にょるなび | 作成日時：2018年2月20日 19時
