Without remorse…？ (ページ17)

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これで会うのが最後という意味なのか。それとも、これで許すのは最後という意味なのか。それを図りかねているらしいチャニョルは、困惑していた。

私はとんでもなく愚かで救いようのない馬鹿だと思う。けれども、どうしても、大きな身体を縮こまらせて懇願してくるチャニョルを、これ以上拒絶することなんてできなかった。

「浮気、もう、絶対にしないで」

CY「約束する」

「もっとちゃんと、好きって、愛してるって、言って…っ、」

CY「何回でも言う」

「チャニョル、」

CY「…何？」

「あの女の人を、抱けてよかった？」

CY「は？」

「私のことなんて、もういらないって、少しでも、思った？」

CY「…っ、んなわけねーだろ…っ！」

震える声で紡いだ私の言葉をきいて、チャニョルは苦しそうに顔を歪めると、きつくきつく、潰されるんじゃないかと思うほど強く、私を抱き締めた。その体温が懐かしくて、私の涙腺はまた緩んでしまう。

CY「絶対、裏切らねーから」

「うん、」

CY「Aのことだけ愛してるから」

「…うん、」

CY「もう俺と別れるとか、言うなよ…頼むから」

私の首に顔を埋めたままで縋り付くチャニョルは、母親に見捨てられた子どものようだった。私はきっと、本能的にチャニョルに甘すぎる。だからこうして、無意識の内に頭を撫でてしまったのだろう。

埋めていた顔を上げて私の顔を見つめたチャニョルは、キスしていい？と不安そうに確認してきた。今まで好きなことを好きなようにしてきたチャニョルからの思わぬ一言に、驚きのあまり涙も止まってしまう。

「あの女の人との夜のこと、忘れてくれるなら、いいよ」