ショタなシスコンくんと悩み ページ12
｢ごちそうさま。て、あれ？ベク、どうしたの」
いつもならご飯を残さず食べて｢ぬな、はやくあそぼ！！｣なんて遊びを催促するベクなのに、今日はあまり箸が進んでおらずおかずもご飯も八割以上残っていた。
加えて私が話しかけても返事がなくて私はベクに手を伸ばした。
「ん〜、熱は、ないと思うけど…」
額に手を当てても熱はなく、というかむしろ冷たいし、ベクの顔も青白かった。
｢ベク？｣
私はベクの手を握る。ベクはそこではじめてやっと私に気づいた。
その瞬間…
BH｢ふぇっ…うわぁぁぁんっ｣
目がうるうるしてきたと思ったら、案の定声を上げて泣き出した。
｢っ…ベク！？何で泣くの？やっぱりしんどい？？｣
ベクが泣く理由が分からなくて、私も戸惑ってしまう。
とりあえず、落ち着かせようと抱っこを試みるも、いやいやと首を振って拒否られた。
いつもなら、むしろねだってくるくせに…
こうも甘えたがなくなると、自分の中に生まれた寂しさを無視できなくなる。
ほんと、どうしちゃったんだろう…
BM｢Aが一緒に選んでくれた服、サイズが小さくなって着れなくなったのよ｣
私がどうすればいいか分からずに呆然としていると、横からオンマがこの状況の核心を話してくれた。
オンマが核心を言うと、今まで泣いていたベクがようやく自分から話し始めた。
BH｢ぬな、べくのこときらいになった？｣
｢ヌナはベクのこと嫌いになんかならないよ！！でもどうしてそんなこと？？｣
BH｢べくが太っちゃって、せっかくぬなが選んでくれた服着れなくなっちゃったから。だから、ご飯食べなかったら細くなって、もっかい服着れるようになるから。だから…｣
私の目をチラチラと確認しながら、少しずつ言葉を吐き出す。
BH｢べく、前より重くなっちゃったからね、ぬなに抱っこさせたくないの。べくが痩せるまでご飯も抱っこも我慢するの。｣
そういうことね…
自分の成長を太ったと勘違いしている弟が物凄く愛しい
｢…べく、おいで？｣
BH｢えっ…………やだ｣
｢いいから、ほら｣
抵抗するベクを無理やり抱き上げる
｢ん〜確かに前よりは重くなったかなぁ｣
BH｢っぬな、おろして…？｣
さっきまで引っ込んでいた涙がまたベクの目を覆い始めた
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にょるなび(プロフ) - Rii?さん» ありがとうございます〜！！！！更新遅くなってしまって申し訳ありません(TT)幼少期べっちゃんのお話更新させていただきましたので、喜んでいただけると嬉しいです♪ (2017年1月28日 12時) (
レス) id: d48d7560df (このIDを非表示/違反報告)
Rii?(プロフ) - 楽しく読ませていただいています！幼少期のベクちゃんのお話もとても好きなので楽しみにしています！更新、頑張ってください^_^ (2016年12月25日 22時) (レス) id: 271a990ce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にょるなび | 作成日時：2016年12月9日 17時
