喧嘩の仲裁者 ページ48
猫とトカゲ……いや、ここは獅子とドラゴンとでも言うべきだろうか
両者は一歩も怯むことも、目を逸らすことも無く、互いに相手に負けてやるものかと膠着状態になっていた
その状況を真横で見ているラギーの心情はさて…
やべぇ……何この睨み合い、逃げ出してぇ……
であった
そんな哀れなハイエナに救いの手が現れた
「これこれ、マレウス。お主、『先輩』とひと悶着やる為にここまで来た訳では無かろう？……いい加減やめるのじゃ。魔力がただ漏れであるぞ？」
「………リリア、来てたのか」
闘いの幕が上がりそうな2人を静止する小柄な生徒、リリア・ヴァンルージュはニコニコと2人の間に突然現れた
「当たり前じゃ。お主に、この試験の事を教えたのは誰じゃと思うとる。……キングスカラー『先輩』ここはわしに免じて、抑えてくれんかのぉ？」
「………テメェ…その気持ちわりぃ『先輩』呼びをやめろ。虫唾が走る」
レオナは心底嫌という顔をしてリリアを見た
「おや？この学園では上級生には『先輩』とつけて呼ぶと聞いたんじゃが？」
クスクスと笑うリリアにレオナはハッと言うかのような蔑んだ顔をした
「俺がお前の『種族』を知らねぇとでも思ってんのか？ジジイに先輩呼びされんのなんか死んでもごめんだ。……それに、どうせ来年には同じ学年になる」
「ほぉ……もう既に留年をする予定とは。流石は王族といったところか。………いや、サバナクローだからか？」
マレウスはレオナを嘲笑するように彼を見つめる
「……テメェっ…！！」
今にも喧嘩勃発しそうになった時、声が響いた
「ちょっと、あんた達！！こんな所で喧嘩を始めないで！！」
突如現れた美しい男、ヴィル・シェーンハイトは今にも喧嘩しそうな両者に怒りの表情を向けた
「おやおや、『獅子の君』と『竜の君』ではないか。こんな所でお会い出来るとは光栄だね」
ヴィルの後ろに居た男、ルーク・ハントはニコニコと人当たりがいい顔をする
「ちっ……ヴィル、何しに来やがった」
レオナは止めた張本人に威圧の視線を向ける
「何って…決まってるでしょ？観戦よ、観戦！女性が出場すると聞いたからよ！あんた達もその為にここに来たのではなくて？………で、あんた達はその当初の目的も忘れて何をしているのかしら？」
ヴィルの最もな正論にレオナはチッ…と舌打ちをして、「何でもねぇーよ」とたじろぐラギーを連れて、別の席に移動した
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癒し系猫 - バブーr((ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝアズールマジで可愛いっスよね！なんかスを付けるとラギーっぽいっスねぇ！ (2020年11月8日 15時) (
レス) id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - あたしですさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 16時) (レス) id: 7c7426a4d6 (このIDを非表示/違反報告)
あたしです - あ好き(( (2020年10月17日 23時) (レス) id: c5c420c491 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！そうですねぇ……トランスフォーマーなどは好んで見ないと思います……。本当に申し訳ないです(´；ω；｀) (2020年10月9日 21時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 沙華猫さん» コメントありがとうございます！ただいま番外編を作ろうと検討中です！アンケートで選ばれなかったIFのストーリーも書いていきますので、もしかしたら姉様がいるIFストーリーも作るかもしれません！私の文才で何処まで書けるか疑問ですが…w (2020年10月9日 21時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぶん | 作成日時：2020年9月20日 19時
