ある一通の手紙から ページ21
それは早朝から始まった
アズールの使い魔であり、アーシェングロット家で住み込みで働かせてもらっている(アズールの両親からはもはや娘と思われている)レムは自身の身だしなみを整えた後、郵便が来ていないかポストを確認するのが日課である
今日もその仕事を果たす為に彼女は郵便物を確認する
「何か挟まってるみたいですね…………何でしょうか？」
レムはいつもの紙束の他に何か黒い便箋の様なものが挟まっていることに気がついた
そうして、紙束の中から取り出し宛先と送り主を確認した
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ナイトレイブンカレッジの入学案内？」
レムの作った美味しい朝食(勿論、カロリー計算済み)を食べているアズールは訝しげな表情をした
「まぁ…それは本当なのレム？」
アズールの母は驚いた様子で立っているレムを見つめていた
「はい……どうやら宛先はアズール君みたいでして………」
レムは困惑していた
なにせ、送り主はあの魔法師育成の名門校である
まあ、数ヶ月後にはハイスクールに上がることになるアズールにはいずれ来るだろうと彼女は予想していたが
だって、アズール君は素敵ですし
やっぱり何処までも行っても、レムはアズール至上主義なのである
「へぇ……いいじゃないか。あの名門校だ、行ってみると案外面白いかもしれないぞ？」
アズールの父はにこやかに微笑み、黙って会話を聞いている息子に問う
「…………ちょっと、考えさせて下さい」
それに反して、アズールの表情は何処か影が差していた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
今日は休日だった為、レムはアズールが自身の部屋で黙々と勉強しているのを見守っていた
集中して問題集を解いているアズールが問題につまづいていたら、少し解説をするのがレムの役目である
だが、今日のアズールは絶好調だったみたいでカリカリとペンの音がするだけだ
レムはその様子を見て、大丈夫と確認して次のお仕事をしてしまおうとアズールの部屋の扉に手を伸ばした
「……待ってください、レム」
そこにはカタっとペンを置き、方向を転換してレムを見つめる、アズールの姿があった
その様子は息苦しそうな、辛そうなそんな表情が読み取れる程だった
「アズール君、どうなさったんですか？ご気分が優れないのなら……」
「何で、そんなに平然としていられるんですか？」
諦めるのは似合わない（レムのセリフを一部変更しました）→←だって貴方の私だから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 619人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
癒し系猫 - バブーr((ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝアズールマジで可愛いっスよね！なんかスを付けるとラギーっぽいっスねぇ！ (2020年11月8日 15時) (
レス) id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - あたしですさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 16時) (レス) id: 7c7426a4d6 (このIDを非表示/違反報告)
あたしです - あ好き(( (2020年10月17日 23時) (レス) id: c5c420c491 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！そうですねぇ……トランスフォーマーなどは好んで見ないと思います……。本当に申し訳ないです(´；ω；｀) (2020年10月9日 21時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 沙華猫さん» コメントありがとうございます！ただいま番外編を作ろうと検討中です！アンケートで選ばれなかったIFのストーリーも書いていきますので、もしかしたら姉様がいるIFストーリーも作るかもしれません！私の文才で何処まで書けるか疑問ですが…w (2020年10月9日 21時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こんぶん | 作成日時：2020年9月20日 19時
