膝枕=蛸壺(精神安定剤) ページ12
レムはまるで自分のことの様に彼を褒めちぎる
その様子を見てアズールも満更では無さそうで
「ええ…そうですとも！これまでずっとこれを完成させる為に徹夜してきたんですから！出来て当然ですよ！」
だがその言葉はレムにはお気に召さなかったようで
「……むぅ…」
「レ、レム…？どうしました…？何か嫌なことでも……」
突然表情が曇る彼女にアズールはあたふたと手を動かす
そして
「……アズール君」
「はっ、はい！」
だんだんと詰め寄ってくるレムに彼は反射的に返事をしてしまった
「レムは前に言いましたよね？『頑張ることも大切ですが、休息も必要ですよ』と…」
「………あっ…」
アズールはようやく自分が失言してしまった事に気がついた
そう、『徹夜』という単語である
「い、いやあの……これは…」
「アズール君、ダメですよ！！強制連行です！！」
「はい……」
そうして腕をガシリと掴まれたアズールは成すすべなく、レムにリビングへ連行された
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「あの、これ…恥ずかしいんですけど……」
「ダメです！ちゃんと寝て下さい！」
「……はぁ……」
アズールは現在の状況に思わず溜息をついてしまった
それもそのはず、今アズールはレムの膝の上に頭を乗せて横になっている
つまり、膝枕してもらっている状態である
しかもこの膝枕とても寝心地が良くてアズールはいつも横になって数分で寝てしまうのだ
正直、出会った頃から続いているレムの膝枕はアズールにとって蛸壺と同じ位の精神安定剤であった
前に、レムに一度邪魔にならないかと聞いてみたら彼女はニコニコした顔で『いいえ、頼ってもらえてレムは嬉しいです』と言うのだ
もうお手上げである
アズールはレムが言い出したら聞かない事を知っているので大人しく目を瞑ることにした
そんな彼を愛おしそうにレムが見つめて頭を撫でていることを横目で見ながら
「……レム」
静まり返った二人しか居ないリビングでアズールは頭上にいる彼女の名を呼ぶ
「はい、何ですか？アズール君」
「やっと、です…やっと僕はアイツ等…を見…返せる」
ホロリと落ちた涙がレムのエプロンに染み渡る
「はい、そうですね」
「僕は……ちゃんと頑張れた？」
不安そうな少年の声を彼女は優しく包んだ
「勿論、レムが保証します」
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癒し系猫 - バブーr((ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝアズールマジで可愛いっスよね！なんかスを付けるとラギーっぽいっスねぇ！ (2020年11月8日 15時) (
レス) id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - あたしですさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 16時) (レス) id: 7c7426a4d6 (このIDを非表示/違反報告)
あたしです - あ好き(( (2020年10月17日 23時) (レス) id: c5c420c491 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！そうですねぇ……トランスフォーマーなどは好んで見ないと思います……。本当に申し訳ないです(´；ω；｀) (2020年10月9日 21時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 沙華猫さん» コメントありがとうございます！ただいま番外編を作ろうと検討中です！アンケートで選ばれなかったIFのストーリーも書いていきますので、もしかしたら姉様がいるIFストーリーも作るかもしれません！私の文才で何処まで書けるか疑問ですが…w (2020年10月9日 21時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぶん | 作成日時：2020年9月20日 19時
