ある日の安土城 その4 ページ10
「いやぁ、すまねぇ。悪気は無かったんだ。許してくれよ〜!」
「嫌です!…散々止めろって言ったのに、聞かなかったのはそっちじゃないですか!!」
「しのぶ〜!」
「い、や、で、す!!!」
場所は変わって、大広間で昼餉を皆で食べていた。
今日はしのぶのリクエストで生姜の佃煮が作られたが、しのぶはずっと不機嫌なままだ。
そんな、彼女の隣では頬にもみじをつけた家康がモクモクと食べていた。
「家康ぅぅ〜。お前も何とか言ってくれよぉ〜!」
政宗は助けを求めるように彼を見るが当の本人は政宗を恨みがましそうに見ていた。
「知らない、そもそもこっちは巻き込まれたんだから。」
そう言って、こちらも不機嫌な顔をしている家康に政宗は肩をすくめた。
そうして政宗は、『…こりゃぁ、ある程度時間を開けたほうがいいな。しのぶがガチで怒ってやがるし…。家康も頑固だからなぁ…。』と思うのであった。
ち、な、み、に…
場所は変わって軍議中。
「そういえば家康、しのぶの胸を触った様だな。…どうであった?」
ブホッ…!!!
「なっ、はぁ??…ど、どうって…何言って!!!」
家康は飲んでいたお茶を吹き出して取り乱していた。
「ほぅ、そういえばそうだったな、で?感想は?」
光秀もこれに乗り、ニヤニヤとしだす。
「…………結構、大きかった…って何言わせるんですか!!!!」
自分の無意識に口に出してしまった言葉に家康は耳まで紅くして抗議する。
「…へぇ、あいつ背は小さいけれど出るとこは出てるのか。…良かったじゃねぇーか!」
それを横で聞いていた政宗はニヤニヤと笑い、家康からかうように指でツンツンする。
その周りからの生温かい視線にぷるぷると震える家康。
ガっ!!!
「…そもそも…あんたのせいでしょーうが!!!!!」
とうとうキレて政宗に掴みかかり収集がつかなくなる、軍議?…にニヤニヤとした笑みを浮かべる者も居れば、気付かない者が二人。
「家康様、大きかったとは一体…?皆様何の話をなされているのですか?」
「お前は会話に入ってくるな、三成!余計にややこしくなる!!」
顔を紅くしながらも吠えるように三成に向けて叫ぶ家康に喝を入れる者が一人。
「家康、軍議中だぞ!静かにしろ!…それから女性に対してはな…」
「講義をここで始めようとしないで下さい、秀吉さん!」
そんなこんなで今日の安土城も賑やかであった。
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こんぶん(プロフ) - ましゅふわさん、コメントありがとうございます!そうなんですか!私、公式ファンブックまでは見ていないもので…w次にしのぶさんを描く時は気をつけますね!ご指摘ありがとうございます! (2020年8月24日 18時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
ましゅふわ - 面白いです!!イラストのことなのですが、しのぶさんは髪を下ろすと鎖骨くらいまでの長さがあるらしいですよ。(公式ファンブックより) (2020年8月24日 18時) (レス) id: d8537287d4 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 例えば、このキャラと絡ませてとか、〇〇しないと出られない部屋でも構いません!また、キャラクターだけ指定してもらって構いません。皆さんのリクエストをお待ちしております。 (2020年8月21日 21時) (レス) id: 7c7426a4d6 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 皆さん、リクエストをください!なんでもいいです! (2020年8月21日 21時) (レス) id: 7c7426a4d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぶん | 作成日時:2020年8月19日 13時