４９☆ ページ9
体育祭の次の日…
二宮先生は愛車で家まで迎えに来てくれて、
『可愛い。』
って一生懸命コーディネートした服を褒めてくれた。
私も女だし、男性から『可愛い』って褒められて悪い気はしないし、そう言ってくれた時の二宮先生の顔があまりに優しく甘くて…
何だか余計に緊張してしまう。
伊達メガネをしてない…
スーツを着てない二宮先生は爽やかなブルーのシャツにシンプルなストレートのジーンズ姿で、若々しく私と同じくらいに見える。
二宮先生の気持ちを疑ってるわけじゃないし、昨日ちゃんと話してくれて伝わってはいるど、やっぱり私にとっては彼氏という対象じゃなくて『二宮先生』。
彼氏の対象で見るなんておこがましいにもほどがある思ってたし…。
けど…
『そんな身構えないで？普通にデートを楽しもう？』
って、あくまで私に寄り添ってくれてる。
「二宮先生？どちらへ向かわれてるんですか？」
「ん〜…まずさ？その『二宮先生』をどうにかしよう？」
私の質問と全く違った答えが返ってきた。
「今は学校でもないし仕事でもないから先生じゃないでしょ？」
「はぁ…そうですが…。」
「それと敬語もダメ。だから距離をお互い感じんだよ。」
「でも…。」
「つーか、俺の名前知ってる？」
「…。」
実は知らない…。
二宮先生は二宮先生で…
下の名前は二宮先生と接する上で必要がなかったし…
実際、恩師の下の名前まで完璧になんて覚えてないと思う。
同僚の先生方の名前も実は全くわからない。
「あぁ〜二宮先生ショックだわ〜。俺はちゃんと覚えてたし知ってたのに…。」
全然ショックそうじゃない口調の二宮先生は、昨日から私を『山岸ちゃん』じゃなく名前で呼ぶ。
二宮先生が呼ぶと散々言い慣れた自分の名前なのに、なぜか甘く響いて胸の奥がキュンとする。
「平和の和に也…一般的には和也(カズヤ)と読む私の名前は二宮和也です。覚えておいて？」
「はい。もう忘れせん。」
「じゃぁ『和也くん』、はい！呼んでみようか？」
「はっ？！」
「『は？』じゃなくて『和也くん』。他の呼び方は受付ないよ？俺がそう呼ばれたいから。」
「…。」
絶句する私を横目でチラリと見ると、『フッ』と口元を上げて笑う。
確実に遊ばれてる…。
「…無理です。」
「じゃぁさ？今から俺に抱かれるのと名前呼ぶのどっちがいい？」
「はっ？！！」
何？！
何なの？！
私に不利な選択肢ししかないじゃん。
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たか(プロフ) - お話の続きを楽しみしています♪次回の更新までに時間が掛かっても待っていられる程、幸せな気持ちにして頂いています。そして、次回更新までに時間が掛かると知らせて下さる、しおななさんのお気遣い、見習いたいと思います☆ (2017年2月4日 9時) (
レス) id: d67dc24aa9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - しおななちゃん、更新ありがとうございます♪ 気になるところではあるけれど、ちゃんと待ってるので大丈夫です(*´ 艸｀)たのしみにしてるね♪ (2017年2月4日 8時) (レス) id: 7140f0bb04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 美紀さん» 初めましてありがとうございます。こちらこそ読んで頂けるだけでありがたいので、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - ヒロ☆ミさん» こちらこそありがとう。誹謗中傷したり自分の我儘押しつける事してもその自分もきっと楽しめないだろうしね。みんな仲良く楽しく妄想しましょうと提案してみただけです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - おーちゃんさん» 急いのにありがとう。ここでは大人しくいますよ？(笑)私が本気で言っちゃったら大変な事になるので(笑)みんな仲良く楽しく過ごそうねぇ〜っていうのを優しく提案してみたよ。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年11月1日 17時
