７０☆ ページ30
ドアと和也くんに邪魔されて、顔は見る事が出来なかったけど、声は大野先生の声だった。
「和也くん？」
「ん？」
って私の方を振り返った和也くんはにっこり笑顔で、
「間違いだったみたい。」
って私の背中に手を添えて部屋に戻ろうとして…
「ピンポーン…ピンポンピンポン…ドンドン！ニノ！俺もウサちゃんと遊びたい！Aちゃんセンセ！おーのセンセだよ〜？あ〜け〜て？」
インターフォンを連打しながらドンドンとドアを叩くのはやっぱり大野先生。
「和也くん？」
和也くんの顔を見ると、ジッと私の目を見てたけど諦めた様に大きなため息をついてドアを開けた。
「Aちゃんセンセ？こんにちは〜。」
滑り込む様にして玄関に入るとふんわりふにゃふにゃと笑った大野先生。
「こんにちは。」
「休日にここにいるって事は……？」
顔は私に向けたまま探る様な視線だけを和也くんに向けて。
「言ってんでしょ？邪魔すんなって。」
「い〜や。お前だけ幸せにはさせない。とことん邪魔してやる。」
ニヤリといやらしい笑顔を浮かべて、私と和也くんの間を通り部屋に入って行った。
和也くんをチラリと見ると、諦めの表情でまたまた大きなため息。
「せっかくAと…。」
和也くんが言いたいその続きがわかって、大野先生に聞かれたらマズイと慌てて手で口を塞いだ。
和也くんは私に口を塞がれたままでにっこり笑うと、私の手首を掴んで外させた。
「お楽しみは後にとっとくよ。」
そう言ってチュッと軽くキスをして、私の手首を掴んだまま大野先生の後を追う。
「んだよ！どいつもこいつもイチャつきやがって！」
ラグに座る大野先生が悪態をつきながらタバコを咥えたけど、ライターがガス切れなのか上手く点火できずに放り投げて。
「何をそんなに荒れてんのよ。」
私は和也くんにソファに座る様に促されて、素直に従い座ると和也くんも隣に腰を下ろした。
「今日はヤリたい気分だったから釣りキャンセルして適当に女都合つけたんだよ。」
「あぁ…それで？」
おおよそ教師とは思えない発言に私はびっくりするけど、和也くんは慣れてるのかなんともない風で普通に返事して。
「そしたらさ？その女が生理とか何とか言ってドタキャンしやがって。しょうがなく飯の買い物に街に出たら他の男と腕組んで歩いてんだよ！」
「いや…その男が本命なんじゃねぇの？」
熱く語る大野先生に冷静な和也くん…。
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たか(プロフ) - お話の続きを楽しみしています♪次回の更新までに時間が掛かっても待っていられる程、幸せな気持ちにして頂いています。そして、次回更新までに時間が掛かると知らせて下さる、しおななさんのお気遣い、見習いたいと思います☆ (2017年2月4日 9時) (
レス) id: d67dc24aa9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - しおななちゃん、更新ありがとうございます♪ 気になるところではあるけれど、ちゃんと待ってるので大丈夫です(*´ 艸｀)たのしみにしてるね♪ (2017年2月4日 8時) (レス) id: 7140f0bb04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 美紀さん» 初めましてありがとうございます。こちらこそ読んで頂けるだけでありがたいので、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - ヒロ☆ミさん» こちらこそありがとう。誹謗中傷したり自分の我儘押しつける事してもその自分もきっと楽しめないだろうしね。みんな仲良く楽しく妄想しましょうと提案してみただけです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - おーちゃんさん» 急いのにありがとう。ここでは大人しくいますよ？(笑)私が本気で言っちゃったら大変な事になるので(笑)みんな仲良く楽しく過ごそうねぇ〜っていうのを優しく提案してみたよ。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年11月1日 17時
