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ちゃんとお付き合いを始めてからのファーストデートは…
「ね？どれがいい？」
A専用のマグカップを買いにショッピングモールに買い物に出掛けた。
生徒に見られたらと気を使うAに、そんなの気にしない様にとわざわざ高速に乗って他県までやって来た。
「和也くんが選んで？」
たくさんのマグカップや食器を前に困惑した様に眉を下げてそう言った。
「Aが好きなのでいいんだよ？」
「うん…でもたくさんあって選べないよ…。」
「優柔不断だっけ？」
今まで食事行ってもたくさんのメニューに迷う事もなくて、そんな事を感じさせなかったけど。
「…ううん…そうじゃないけど…。」
「うん？」
「和也くんの部屋に合わないと…。」
言いづらそうに言い澱む。
「そんな事、気にしないの。Aしか使わないんだし、部屋にも他人を滅多に上げないから好きなの選びな？」
『ね？』って背中をポンポンとして選ぶ様に促し、そのまま手を握った。
俯いたまま上目で俺の表情を伺う様に見るとかろうじて頷く。
「ほら、これなんて可愛くない？」
赤とピンクのハートがいっぱいのマグカップ。
「うん…あ、でも…。」
Aが指差したのは赤一色のシンプルなマグカップ。
だけど持ち手部分がハートに形取られてる。
「うん。可愛いんじゃない？可愛いAが使うのにぴったりだね？」
「もぉ…//」
「ふふふ。」
あぁ〜可愛い。
このハートまみれのマグカップに負けないくらいのハートが和也くんの周りに飛び散ってるに違いない。
「んじゃ、それ買ってあげる。」
「え？いい！いいよ！自分で買う。」
「俺んちで使う物は俺が買うの。俺の家に置いておく物だから。」
「その理屈意味わからない…。」
呆れるAを尻目にマグカップを手に取りレジに向かった。
今日の目的は達成できたし、手を繋いだままブラブラとウインドウショッピング。
「あ！和也くん？ここ見てもいい？」
「うん。もちろん。」
俺に対しての壁とか遠慮とかが少しづつ薄れてきたAが嬉しくてにっこり笑って返事をした。
Aが入った店は女の子の洋服のお店で、見てるのはドレス…？
「A？それって…？」
「結婚式があって…。」
「いつ？」
「8月の最終土曜日。」
あぁ、それならよかった。
旅行には行けるなと一安心。
って…Aにはまだ話してないんだけどね…。
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たか(プロフ) - お話の続きを楽しみしています♪次回の更新までに時間が掛かっても待っていられる程、幸せな気持ちにして頂いています。そして、次回更新までに時間が掛かると知らせて下さる、しおななさんのお気遣い、見習いたいと思います☆ (2017年2月4日 9時) (
レス) id: d67dc24aa9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - しおななちゃん、更新ありがとうございます♪ 気になるところではあるけれど、ちゃんと待ってるので大丈夫です(*´ 艸｀)たのしみにしてるね♪ (2017年2月4日 8時) (レス) id: 7140f0bb04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 美紀さん» 初めましてありがとうございます。こちらこそ読んで頂けるだけでありがたいので、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - ヒロ☆ミさん» こちらこそありがとう。誹謗中傷したり自分の我儘押しつける事してもその自分もきっと楽しめないだろうしね。みんな仲良く楽しく妄想しましょうと提案してみただけです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - おーちゃんさん» 急いのにありがとう。ここでは大人しくいますよ？(笑)私が本気で言っちゃったら大変な事になるので(笑)みんな仲良く楽しく過ごそうねぇ〜っていうのを優しく提案してみたよ。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年11月1日 17時
