６３★ ページ23
ファーストキスはレモンの味…
なんかじゃなく、その先の事しか考えてない下心丸出しのキスだった気がする。
味だって女の子がしてたリップクリームだかグロスだかの味。
なんでも『ハジメテ』を大事にする女の子に比べて、男はその点冷めてると思う。
中にはやたら記念日を気にする男もいるだろうけど、俺には無理。
キスもその先の為の準備と言うか…
女の子の気分をソッチに向かわかせる為の雰囲気作りと言うか…。
確かにそんな事思ってたのに…
初めて触れ合ったAの唇は思ってたよりも、ずっとずっと柔らかくて甘くて…
「…食べちゃいたい。」
唇を離して見つめ合ってた雰囲気をぶち壊すセリフかもしれないけど、そのくらい美味しい…
病みつきになる美味しさ。
そんな事言ったらせっかく手に入れたのにフラれそうだから言わないけど。
キョトンとしてたAだったけど、徐々に色々な事が理解でき始めたのかボボッとほっぺを赤く染めた。
初めてのキスでもないだろうに反応が初ウブで。
「ほっぺがりんごちゃんも可愛いけど、これからいっぱいチュッチュするから慣れてね？」
そうは言っても、このウブさとピュアさはずっと持ち続けて欲しいと思う我儘な俺。
それがAの最大の魅力だから…。
「もぉ…//」
「あ、唇じゃないとこもチュッチュするし…もっともっと恥ずかしいコトもするよ？」
「バカ//！」
「だって俺は男でAは女の子。好き合ってるならそうやって求め合うのが自然でしょ？」
「…。」
「その時はAが女の子に生まれてきてよかったって心底思えるくらいに俺の全部で全力で抱くから。」
ただ欲を吐き出す行為じゃない。
好きだから…
もっと欲しい…
もっと近づきたい…
ひとつになって溶け合いたい…
そう思う事を身体で伝え合う行為は、いやらしい事でも悪い事でもない。
頷いたAに『素直でいいコだね？』っておでこにキスをする。
明日も仕事だし、名残惜しいけどそろそろ帰ろうかと急な坂道を下る。
「和也くん？」
「うん？」
「私ね？多分…二宮先生が好きだったの。」
Aの発せられた言葉に、さすがに歩きながら聞けるわけもなく立ち止まって、少し後ろを歩くAに身体を向けた。
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たか(プロフ) - お話の続きを楽しみしています♪次回の更新までに時間が掛かっても待っていられる程、幸せな気持ちにして頂いています。そして、次回更新までに時間が掛かると知らせて下さる、しおななさんのお気遣い、見習いたいと思います☆ (2017年2月4日 9時) (
レス) id: d67dc24aa9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - しおななちゃん、更新ありがとうございます♪ 気になるところではあるけれど、ちゃんと待ってるので大丈夫です(*´ 艸｀)たのしみにしてるね♪ (2017年2月4日 8時) (レス) id: 7140f0bb04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 美紀さん» 初めましてありがとうございます。こちらこそ読んで頂けるだけでありがたいので、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - ヒロ☆ミさん» こちらこそありがとう。誹謗中傷したり自分の我儘押しつける事してもその自分もきっと楽しめないだろうしね。みんな仲良く楽しく妄想しましょうと提案してみただけです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - おーちゃんさん» 急いのにありがとう。ここでは大人しくいますよ？(笑)私が本気で言っちゃったら大変な事になるので(笑)みんな仲良く楽しく過ごそうねぇ〜っていうのを優しく提案してみたよ。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年11月1日 17時
