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デートを重ねる度に笑顔が増えて、余所余所しさもなくなっていって…。
だから何がAのストッパーになってるのかずっと気になってて。
俺を都合のいい男として弄ぶだけの経験も勇気もないAが、デートをしてくれてるって事は自惚れなんかじゃなく俺に好意を持ってくれてるんだと思ってた。
俺も俺なりにどうにか手に入れたいと必死で…
必死だったからこそAの発した言葉がショックだった。
あぁ…俺も…俺の気持ちも全く信じてないんだなって…。
『どこが好き？』なんて質問はバカバカし過ぎる。
好きだから好きなんだって…
これだけ俺が伝えてきたのに全然伝わってない事がショックだった。
「…だって…。」
「だってじゃない。俺がお前を好きだって言っての。それを信じてよ。つーかそれ以上なんて言えばいいの？」
髪型好き？
目が好き？
体型が好き？
そんなの並べて言う方ががよっぽど胡散臭い。
好きなものは好きなんだ。
「どこが？そんなのない。お前が…Aだから好きなの。これ以上の気持ちは俺にはないし、それでダメなら諦めるよ。」
本心だった。
Aがそこを求めているんだったら、俺とはわかり合えないし、このまま無理矢理付き合ってもいずれば破綻するって目に見えてる。
キツく責める様に言ったからか、Aは涙ぐんでいて。
「ね…？おいで…？そのままのAでここにおいで？」
自分のとAのシートベルトを外して腕を伸ばした。
俺の目をジッと見つめる目には段々と涙が溜まっていって、溢れ落ちない様にギュッと唇を噛み締めてる。
「どうして？何をそんなに我慢するの？」
元々、生真面目で慎重なAは感情のまま行動するなんて事はなくて。
きっとくっだらない事をゴチャゴチャと頭ん中で考えてんだろうなって。
「大丈夫だよ？Aの不安に思ってる事は俺が全部引き受ける。ちゃんと受け止める。」
「…。」
「ね？Aのココ…。」
左胸の心臓がある辺りを人差し指でトントンとノックする。
「ココの奥にあるAの大事な気持ち。そこに大好きだよ？ってキスさせて？」
「〜っ。」
目からついにポロンと涙を溢した瞬間には俺の腕の中。
「もぉ〜…意地っ張り。」
「…っく…だっ…て…っ。」
「うん。わかってる。」
ギュッと抱きしめて頭を撫でてやると、俺のシャツを握り締めて、堰を切ったように泣き出した。
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たか(プロフ) - お話の続きを楽しみしています♪次回の更新までに時間が掛かっても待っていられる程、幸せな気持ちにして頂いています。そして、次回更新までに時間が掛かると知らせて下さる、しおななさんのお気遣い、見習いたいと思います☆ (2017年2月4日 9時) (
レス) id: d67dc24aa9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - しおななちゃん、更新ありがとうございます♪ 気になるところではあるけれど、ちゃんと待ってるので大丈夫です(*´ 艸｀)たのしみにしてるね♪ (2017年2月4日 8時) (レス) id: 7140f0bb04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 美紀さん» 初めましてありがとうございます。こちらこそ読んで頂けるだけでありがたいので、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - ヒロ☆ミさん» こちらこそありがとう。誹謗中傷したり自分の我儘押しつける事してもその自分もきっと楽しめないだろうしね。みんな仲良く楽しく妄想しましょうと提案してみただけです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - おーちゃんさん» 急いのにありがとう。ここでは大人しくいますよ？(笑)私が本気で言っちゃったら大変な事になるので(笑)みんな仲良く楽しく過ごそうねぇ〜っていうのを優しく提案してみたよ。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年11月1日 17時
