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嬉しそうに笑ったAが俺の手を引きながらボート乗り場に着き、手漕ぎのボートか定番のスワンボート…
どちらにするか？と乗り場のおっちゃんに聞かれて、
「白鳥！」
即答したAと、年季が入ってもう既に白鳥とは言えない白鳥のボートに乗り込んだ。
「和也くん！操縦お願いします。」
にっこにこの笑顔は、水面に反射してる太陽の光よりもキラキラ輝いてて可愛い。
あまりに嬉しくて興奮してるからか、違和感なくすんなり名前を呼んでくれて。
あぁ…Aが身構えてたのって、俺の雰囲気や周りの視線を察してだったのかなって悟った。
俺が必死過ぎて追い詰めて、Aの気持ちを考えてやれてなかったのかとちょっと反省。
「これ選んだからにはちゃんとAも漕いでよ？」
「漕ぐよ！」
「そんじゃ出発進行。」
ペダルを踏み込み漕ぎ始めると、ゆっくりと動き出す白鳥。
「ねぇもっと早く〜。」
ペダルは連動してるからAが踏み込むペースを上げると俺のペダルまで早く動く。
「そんなに最初から飛ばすと岸に帰れなくなんぞ？」
「いいの！私がバテたら和也くんが頑張ればいいんだから！」
こんな白鳥に乗ったくらいで、本当に嬉しそうに笑うA。
社会人になって付き合った女とは今までまともにデートなんかした事なかったけど、こんなデートはきっぱり断る女ばっかだったし、元々インドアな俺だって嫌だった。
なんか…
この嫌いだった状況で癒されて、ときめいてる俺は…
心底、Aを求めてんだろうと悟るには十分で。
「A？」
キャッキャと子供はしゃぎながら本当に嬉しそうに笑い一生懸命に足を動かし漕いでる。
「うん？」
俺の呼びかけにも笑顔で答えてくれて…
あぁ…俺って…
やっぱ…あなたが…
「大好き。」
一瞬だけきょとんとしたけど、
「…えっ//？」
戸惑いながらポッと頬を赤らめて、ワザとらしく視線を彷徨わせて…
「あ、ほらなんか鳥がいるよ？」
話題を反らす。
「ふふふ。うん。何の鳥だろうね？」
「え…あ…？何だろ？白鳥かな？」
「白いからそうかな？」
「和也くんは理科の先生だから詳しいでしょ？」
「生物は管轄外です。」
『そっか』と呟き、キラキラ光る水面を眩しそうに目を細めて見てる。
「ねぇ？」
「ん？」
「俺ね？俺とAが混ざり合ったらどんな化学反応起こすのか実験してみたいな？」
そう言うとボボッと顔が茹で蛸状態になった。
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たか(プロフ) - お話の続きを楽しみしています♪次回の更新までに時間が掛かっても待っていられる程、幸せな気持ちにして頂いています。そして、次回更新までに時間が掛かると知らせて下さる、しおななさんのお気遣い、見習いたいと思います☆ (2017年2月4日 9時) (
レス) id: d67dc24aa9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - しおななちゃん、更新ありがとうございます♪ 気になるところではあるけれど、ちゃんと待ってるので大丈夫です(*´ 艸｀)たのしみにしてるね♪ (2017年2月4日 8時) (レス) id: 7140f0bb04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 美紀さん» 初めましてありがとうございます。こちらこそ読んで頂けるだけでありがたいので、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - ヒロ☆ミさん» こちらこそありがとう。誹謗中傷したり自分の我儘押しつける事してもその自分もきっと楽しめないだろうしね。みんな仲良く楽しく妄想しましょうと提案してみただけです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - おーちゃんさん» 急いのにありがとう。ここでは大人しくいますよ？(笑)私が本気で言っちゃったら大変な事になるので(笑)みんな仲良く楽しく過ごそうねぇ〜っていうのを優しく提案してみたよ。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年11月1日 17時
