４１☆ ページ1
雲ひとつない五月晴れの気持ちのいい青空の元…
生徒会長の選手宣誓で体育祭の幕が上がった。
本部や救護所があるテントの前に並んでた職員はそれぞれの役割の配置について。
まだ５月とはいえ、日差しは強くかなり暑そう。
大野先生なんてホント怠そうに次の競技のポールを並べてて。
唯一、元気いっぱいにグランドを駆け回ってるのは相葉先生だけで。
生徒よりも元気で楽しそう。
私はというと…
「ジャージ姿も可愛いね。」
二宮先生と並んで救護所のパイプ椅子に座ってる。
あの告白から、毎日毎日甘い言葉が綴られてるメールが届く。
さすがに学校では一線を置いて、用も無いのに保健室に来たり…っていうのはなかったけど。
二宮先生に憧れてたのは確かなんだけど、『好き』とは違う様な気もしてて…。
高校生の時に感じてた淡い初恋の様な気持ちは感じなくて。
でもそれはそれなりに経験をしてきた大人で、初恋じゃないからかな？って思ったり…。
そもそも二宮先生は私のどこを好きなのか…。
気になるけど、『私のどこが好き？』なんて、そんな自惚れた恥ずかしい事を聞けるはずもない。
「山岸センセ？」
「はい。」
白衣を脱いで、ネクタイを外した二宮先生は少しだけ幼い。
「そんな身構えないでよ。さすがにここで食べたりしないって。二宮センセは好物は最後に美味しく頂くタイプなの。」
笑いながら言って備品が入ってる箱を見てる。
「湿布と…絆創膏…消毒液…足りるかな？」
「え？足りません？」
椅子を立ち上がり慌てて箱を覗き込む。
「うちの体育祭って血の気多い男だらけの祭だから生傷絶えないよ。」
「そうなんですね。持って来ます。」
これでも多めに持って来てたんだけどな。
来年からは気をつけよう。
「いいよ、俺が行く。保健の先生がいないと何かあった時大変でしょ？」
『ね？』って頭をポンとして校舎に向かって歩いて行く。
そんな二宮先生の背中を見送って…
智「あっちい！」
「どうされました？」
智「暑くてやってらんねぇ。あ！なんでここだけ扇風機あんだよ！」
「熱中症対策です。」
扇風機の前にしゃがんで首振りに合わせて顔を動かしながら『あー』って言ってる。
ホントこの先生は大人なんだか子供なんだかわからない。
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たか(プロフ) - お話の続きを楽しみしています♪次回の更新までに時間が掛かっても待っていられる程、幸せな気持ちにして頂いています。そして、次回更新までに時間が掛かると知らせて下さる、しおななさんのお気遣い、見習いたいと思います☆ (2017年2月4日 9時) (
レス) id: d67dc24aa9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ☆ミ(プロフ) - しおななちゃん、更新ありがとうございます♪ 気になるところではあるけれど、ちゃんと待ってるので大丈夫です(*´ 艸｀)たのしみにしてるね♪ (2017年2月4日 8時) (レス) id: 7140f0bb04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 美紀さん» 初めましてありがとうございます。こちらこそ読んで頂けるだけでありがたいので、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - ヒロ☆ミさん» こちらこそありがとう。誹謗中傷したり自分の我儘押しつける事してもその自分もきっと楽しめないだろうしね。みんな仲良く楽しく妄想しましょうと提案してみただけです。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - おーちゃんさん» 急いのにありがとう。ここでは大人しくいますよ？(笑)私が本気で言っちゃったら大変な事になるので(笑)みんな仲良く楽しく過ごそうねぇ〜っていうのを優しく提案してみたよ。 (2017年2月2日 10時) (レス) id: b103358af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年11月1日 17時
