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*
目を覚ますと、
目の前には有岡さんの顔。
気持ちよさそうに眠っている。
「有岡、さん?」
「…大ちゃん…」
「あ、大ちゃん?」
「…うん…」
大ちゃんは、
返事をするとまた眠ってしまった。
にしても大ちゃんは何故、
ここにいるのだろう。
そう思っていると、
薮さんが部屋に入ってきた。
「あ、圭人おはよ」
「おはようございます」
薮さんは部屋に入るや否や、
大ちゃんをちらっと見てほほ笑んだ。
「大ちゃん、昨日からここにいたの?」
「いや、俺が徹夜でここにいて、
起きたら大ちゃんが…。」
「ふーん」
薮さんはまた微笑むと、
今度は俺を見た。
「圭人、大ちゃん、って呼ぶようになったんだね」
「え?」
薮さんはそう言いながら、
軽い足取りでコーヒーサーバーへと向かっていった。
なんとなく薮さんに指摘されたことが、
恥ずかしくなった。
「取り敢えず、俺シャワー浴びるために、
いったん家帰ります」
変な寝方をしたせいで、
背中から首にかけてが痛い。
俺は薮さんにそう告げると、
荷物をまとめて家に向かった。
ここから俺の家までは比較的近くて、
歩いて10分ほど。
事件が起きた現場も、
目と鼻の先にあった。
俺は事件を深く掘り下げるためにも、
シャワーを浴びて戻る前に、
事件現場に寄っていくことにした。
並木が生い茂る、
細い道が事件現場。
昼間は日差しが気持ちいいが、
日が落ちたら真っ暗になるだろう。
事件が起きたのは夕方。
薄暗くなり、周りも見えなくなってくるころだ。
俺は足を進める。
暫くすると、地面にはしみ込んでしまった血痕が。
俺はその血痕を見ていると、
近くに、もう一つの血痕があることに気づいた。
この血痕は、捜査会議でも聞かされていない。
これは、被害者のもの?
それとも、また別の誰か?
例えば___
俺の前に歩いてくる、
見覚えのある青年のもの、とかね。
「__永瀬廉さん、ちょっといいかな」
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茸*(プロフ) - あーさーさん» はーい(''◇'')ゞ (2017年10月8日 21時) (レス) id: c87a0e9b8d (このIDを非表示/違反報告)
あーさー(プロフ) - じゃ、ボードのほうで。 (2017年10月8日 21時) (レス) id: 502d889536 (このIDを非表示/違反報告)
茸*(プロフ) - あーさーさん» ありがとう!! (2017年10月8日 21時) (レス) id: c87a0e9b8d (このIDを非表示/違反報告)
あーさー(プロフ) - 頑張って!勉強も! (2017年10月8日 21時) (レス) id: 502d889536 (このIDを非表示/違反報告)
茸*(プロフ) - あーさーさん» わざわざコメントありがとう!これからも頑張ります(''◇'')ゞ (2017年10月8日 21時) (レス) id: c87a0e9b8d (このIDを非表示/違反報告)
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