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***



山田さんに怒られたこと。
足を引っ張ってしまったこと。

反省も含めて、
ついつい溜息を漏らしてしまう。

すると、隣にいた有岡さんが笑い出す。


「な、なんですか」

「いや、ごめんごめん」


有岡さんは笑いが落ち着くと、
取調室までの廊下を離しながら歩く。


「俺に似てるな、圭人くん」

「…似てないですよ」


有岡さんみたいに、
ポジティブじゃないし、
仕事もできないし…

一言、似てないと付け足すつもりが、
どんどん増えて行ってしまう。


「俺がここに来た時は、そんな感じだった」


ひたすら突っ走って、
転んで怒られてばっかで、
些細なことで凹んで。

ほんと、俺に似てるな___


有岡さんは前を見つめたまま、
そう話した。


「でも、後悔してない」


有岡さんはふと、立ち止まる。
俺も有岡さんに合わせて、
足を止めた。


「その時の経験が、今の俺を作ってる」


目つきが、さっき笑っていた時とは、
変わっていた。


「だからさ、圭人くんもちゃんとやりきってみ?」


やっぱこんなかっこいいこと、
俺には似合わねー、って、
鼻の下を擦りながら有岡さんは照れ笑いする。

___俺には、できることがある。


___西畑を、信じぬくこと。


そう決意したとき、
待ち構えていたかのように、
取調室のドアが目の前に見えた。

▽→←▽



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作品ジャンル:ミステリー
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茸*(プロフ) - あーさーさん» はーい(''◇'')ゞ (2017年10月8日 21時) (レス) id: c87a0e9b8d (このIDを非表示/違反報告)
あーさー(プロフ) - じゃ、ボードのほうで。 (2017年10月8日 21時) (レス) id: 502d889536 (このIDを非表示/違反報告)
茸*(プロフ) - あーさーさん» ありがとう!! (2017年10月8日 21時) (レス) id: c87a0e9b8d (このIDを非表示/違反報告)
あーさー(プロフ) - 頑張って!勉強も! (2017年10月8日 21時) (レス) id: 502d889536 (このIDを非表示/違反報告)
茸*(プロフ) - あーさーさん» わざわざコメントありがとう!これからも頑張ります(''◇'')ゞ (2017年10月8日 21時) (レス) id: c87a0e9b8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茸* | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年5月8日 1時

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