ZSOー僕たちの戦い8【SnowMan】

☆ ページ34

中丸「危ない!!ホーリーバリア!!」

危険を察知した中丸侯爵が国王様や健人王子たちを守るために玉座にバリアを張ると同時に涼太たちと大倉侯爵たちは腰につけてある剣を抜き雪間を囲むように剣を構えた｡

宮舘「雪間侯爵!!これ以上罪を重ねたくなければ大人しくしろ!!」

雪間「お前さえいなければ計画はうまく行ってたはずなのに…先にあの世に行かしてやる!!」

雪間がすごい勢いで涼太に向かって来たのと同時に涼太たちと大倉侯爵たちはかわるがわるに雪間に攻撃する。

数分後､雪間が気を緩めたすきに涼太が剣の持ち手で雪間のみぞおちを強く突き雪間はその場で倒れた。

雪間が痛みで動けない事を確認した涼太と京本伯爵たち､大倉侯爵たちは剣をしまう。

宮舘「京本伯爵､縄付きの手錠はあるか？」

京本「ああ…重罪人用の手錠なんだが､雪間にはこっちの方がいいかもな」

雪間「私に重罪人用の手錠をかけるだと!?」

京本「お前がやった事は十分重罪だ｡特に内乱罪は大罪なんだが…あと､前国王様を毒殺し国王様と継王子様を襲おうとしたのなら大逆罪になりお前は死罪になりゆる…そうなったら一族全員も身分剥奪､遠島への流罪及び永久追放になるのだぞ!!」

雪間「それはクーデターが失敗した時の話だ…果たしてクーデターに参加している者をすべて捕らえる事ができるのか？」

健人王子「どういう事だ？」

雪間「クーデター軍の本拠地は頑丈な建物で中から鍵がかけられています｡屋上から進入しない限り中にいる者を捕らえる事はできません」

雪間の言葉を聞いた室伯爵は雪間を見下したような表情をした｡

室「我が軍なら可能だが？」

雪間「それも脅しだろ!!」

室「これは脅しではない｡我が軍は空挺部隊があるからな｡あと､ウエスト号には長距離ミサイルがあるから海からの攻撃も可能だ」

雪間「なっ!!野蛮な西の貴族の分際で!!」

大倉「確かに百年前は野蛮だったかもしれない…だがな､この百年で西の都市は王都以上に発展し高度な技術や知識を持つようになった｡セイ様を追放した後に王都の優秀な知識人や技術者､貴族､軍人が皆､西に亡命したおかげでな」

中間「セイ様の監視役をしていた私の曽祖父の日記によれば当時の雪間侯爵家は知識人や技術者を迫害していたようで王都から亡命した者を受け入れるようにセイ様が指示を出していたらしいからな」

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