ZSOー僕たちの戦い8【SnowMan】

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末澤「アメリカの大学病院で働きながら医学者を目指す事になったって診察に行った時に院長から聞いたわ｡書いた論文を有名な医学者の先生が見たらしくて直々に大晴が働く大学病院に話が来たらしいで」

藤原『誠也はええの？』

末澤「俺は反対せえへんよ｡医学者は大晴の小さい時からの夢やったし､医学を発展させることにもなる｡それに離れたからって友情や絆が消えるわけではないからな｡それは正門たちも同じで俺は正門たちの意見を尊重するわ｡もちろん､このまま末澤子爵家で働きたい言うんやったら喜んで雇うで」

藤原『でも､福本が海外に行く時は見送るんやろ？』

末澤「いや…俺も西に戻ったらすぐに入院やから見送りは無理やわ｡三ヶ月ほど入院せなあかんし…それに見送ったら辛くなるやろ」

藤原『そやけど…あと､入院って…体調悪いんか？それか膝？』

末澤「膝の方､体調はええよ｡この前の診察時に血友病性関節症が進行してて手術せなあかんって言われてん」

藤原『もし､しなかったらどないなるん？』

末澤「関節が動かなくなって車椅子生活に戻るって…やから､人工関節に取り替える手術をせなあかんらしいねん｡まっ､手術してもリハビリはせなあかんけど杖なしで装具か医療用サポーターして歩けるようにするのが今の目標やって言われたわ」

藤原『それ大倉侯爵と中間侯爵､室伯爵と浜中伯爵は知ってるん？』

末澤「知らへんで｡知ってたらZSOには参加させてくれへんよ｡やから､丈も黙っててな」

末澤子爵が藤原子爵にお願いしていると藤原子爵の背後のドアがバンｯと開き目くじらを立てた中間侯爵､室伯爵と苦笑いする大倉侯爵､浜中伯爵が入って来た｡

中間､室『末澤子爵!!膝の事を黙っていたとはどういう事だ!!』

末澤「げっ!!中間侯爵と室伯爵!?知ってたん!?」

室『さっき病院船に搭乗しているお前の主治医から、聞いたぞ!!』

末澤「言ったらZSOへの参加を許可してくれへんやろ？」

中間『当たり前だ!!許可できるわけなかろう!!』

末澤子爵を説教する中間侯爵と室伯爵を大倉侯爵がなだめる｡

大倉『二人とも許可したのは私だから末澤子爵を責めるな｡末澤もちゃんと膝の事を報告してほしかったぞ』

末澤「すまん…どうしても王家を助けたくてZSOに参加したかったから…」

大倉『人助けは良い事だがな｡あとの事は我々に任して一度､西に戻ってほしい』

末澤「えっ？このまま和解する予定やったやん」

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