扉 ノ 向 コ ウ ページ9
.
うわ まじか・・・
背中を押されるがまま中に入るとわたしの視界には何ともカオスな状況が映った
お酒の入った男女が やたら激しめなスキンシップを繰り広げている
ここにきたわたしたちは完全にアウェイだ
「 ねえ ゆい 」
「 ねえっ 錦戸亮と大倉忠義っ 」
さすがにこんなところに交ざる勇気はなくて ゆいに帰ろうと提案しようとしたとき
彼女は目を見開きながらわたしを見つめた
錦戸亮と大倉忠義・・・
その名前を聞いて一瞬考え込んでしまったけれど
視線を戻すとわたしたちに向かってひらひらと手を振る男を見てわかった
そこにいたのはあの国民的アイドル 関ジャニ∞のメンバーだった
「 やばくないっ！？ 」
酔っ払ったおっさんでもなくホストの若者でもなく
わたしの予想は大きく的を外した
「 どうも こっちおいで 」
大倉忠義は自分の隣を少し空け ぽんぽんと叩きながらそう言った
ゆいは ねえどうしよう と言いながらわたしの腕を掴む
彼女の目にはハートがかかっていた
「 ねえ 錦戸くん飲んでなーいっ 」
「 大倉くんもー！ 」
彼らの隣に座る女たちも同様だった
「 座り？ 」
「 はい・・・ 」
錦戸亮のその言葉で 甘い蜜に誘われる虫のように大倉忠義の隣に向かうゆい
わたしは そんな彼女を他所にアーチ状になっているソファの一番端に腰を下ろした
「 何飲む？ 」
「 ウィスキーロックで ちょっとお手洗いいってきますね 」
手持ち無沙汰になっていた男のひとりがわたしとの距離を詰めてきた時 わたしは席を立った
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ストン | 作成日時：2018年6月25日 21時
