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平 凡 ナ 毎 日 ページ19
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芸能人としたことで わたしの人生が変わったわけではないことに気付いたのはそれからたった３日も過ぎない頃だった
少なからずゆいの人生は変わったらしいけど
あの日事細かに大倉忠義との行為を聞いた
いちいち語尾に音符マークがついているような彼女のそのテンションは 二日酔いには中々こたえた
わたし自身のことなんて特に興味もなさそうだったし
あーあ 今日も元彼のことを思う１日が始まる・・
朝起きて準備して仕事場に向かって仕事をして＿＿
そんな日々を送って２週間が経った仕事帰り わたしはひとりであの喫茶店にいた
あの日のおかげで今ではマスターとも仲良しだ
「 お嬢ちゃん今日もひとりかね 」
「 マスター、男はもうこりごりって言ったでしょ 」
言わずとも出されるアイスコーヒーにミルクを加えてかき回す
このミルクがコーヒーに溶け込む過程がわたしは好きだった
何となく 理由はないけれど
今日もお店にはわたししかいなくて わたしとマスターの他愛のない会話が店内に響くだけだった
わたしの頭からはすっかり 彼 錦戸亮のことは抜けていて 気付いたらゆいも大倉忠義の話はしなくなった
きっと芸能人の気まぐれだったということだろう
まあ 人生で一度でも芸能人と遊べたっていい思い出ができただけでも幸せだと思った方がいいのかも
わたしはそうは思わないけど
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作者名：ストン | 作成日時：2018年6月25日 21時
