Marine １７ ページ26
ー服でこすれる肌がピリピリと痛い。
シャワーを浴びたばかりなのに、額にはほんのりと汗。
「あと15分くらいで着くって！」
「あーい」
なんとか帰る準備をして、駅近くの公園で一休み。
あぁ…………もっとオシャレすれば良かった。
今日の格好はラフすぎや。
「廉くん焼けたね〜！」
麗奈が俺の腕を見て言う。
「麗奈も肌真っ赤やん！」
「何かヒリヒリするね〜」
あははと笑う笑顔が可愛くて。
二人でいる時間がゆっくり流れていくような感覚。
「も〜廉くん泊まっていけば良いのに」
「待ってそれあかんやつ」
「？」
「緊張して寝れん…」
「あ！着いたって！」
なんやねん！
めっちゃドキドキしたんやけどさっきの一言…。
麗奈のお母さんが到着したということで、駅に向かう俺たち。
楽しみだね〜なんてニコニコしてる麗奈とは対象に、表情がひきつる俺。
そして。
「あら〜永瀬くん久しぶり！」
白い車から降りてきたのは、麗奈のお母さん。
特に似ている目元に自然と目がいく。
「ぁ、え、えと、永瀬ですよろしくお願いします」
「あら。そんな緊張しないで〜」
「廉くん面白い〜！」
開いたドアから涼しい風が流れこむ。
後ろの空いている座席に積まれる荷物。
や、やってしまった…！
意味わからん発言してしまった…！
お母さんに促され、車内に乗り込む。
後から乗った麗奈がドアを閉める。
「２人とも焼けたわね〜」
「これでも日焼け止め塗ったんだよ！」
聞いたことのある洋楽が流れ、走り出す車。
平常心、平常心。
「永瀬くんのお母さん、大丈夫かな？
ごめんね〜いきなり誘っちゃって」
「夕飯は済ませるって言ってありゅ…あるので大丈夫です、はい！」
「そかそか、なら良かった」
…穴があったら入りたい。
隣からは制汗剤の甘い匂いを漂わせながら麗奈が必死に笑いをこらえている。
やだ、もう……心折れそう……。
「ふふっ、もぅ、噛みすぎ！」
我慢しきれなくなった麗奈が思い切り笑う。
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SugerSalt - 続編みたいのでガンバってください！ (2016年8月22日 0時) (
レス) id: 2ff656da6b (このIDを非表示/違反報告)
高橋悠花(プロフ) - すごく面白かったです！続編みたいです！ (2015年8月15日 22時) (レス) id: 4b6cc4c3c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる(プロフ) - すごく面白かったです！続編読みたいです！！ (2015年8月12日 11時) (レス) id: e66fff8783 (このIDを非表示/違反報告)
ラブホリ王子様(プロフ) - 続編読みたいです！！よろしくおねがいします！ (2015年8月12日 7時) (レス) id: 931b342773 (このIDを非表示/違反報告)
あめ風(プロフ) - この作品すごくすきです！！続編みたいです！平野くんと百合ちゃんのお話もみたいです！！ (2015年8月12日 1時) (レス) id: 440484f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永瀬 麗奈
| 作成日時：2015年5月29日 17時
