Marine ７ ページ16
｢はい永瀬くん｣
無事テントの中。
大きなお弁当箱は私の太ももの上。
謝罪をするため右手を挙げる。
｢ん？どしたん？｣
ペットボトルの麦茶を飲みながら私を見る。
｢えっと｣
｢はい｣
｢今日ね、寝坊したの｣
｢知ってる｣
｢だ、だからね？
お弁当ね、すごい手抜きになっちゃったの。
つ、次はちゃんと作るから！
…ごめんね？｣
｢え、なんやそんなこと？
別にええよ！
麗奈の手作りってだけで嬉しいし｣
ありがとな、そう言って私の頭をポンポン。
て、天使に見えてきました…！
さっきまであんなに憎かったのに…！
いつも頭ポンポンしてくるのはズルイ。
ドキドキしてしまう。
｢んじゃ、いただきまーす｣
お弁当のフタを開ける。
15分クオリティのお弁当の中身は
おにぎり×4
野菜炒め(晩ご飯の残り)
ホイコーロ(同上)
唐揚げ(冷凍食品)
スクランブルエッグ
そして別のケースには苺。
文字に起こすと手抜き感が出てとても申しわけない。
｢めっちゃ美味しそうやん！｣
わ、私が作ったの2つしかありませんが…！
廉くんが箸で摘んだのは(お母さん作の)ホイコーロ。
しかも得意料理。
｢ん！うまい！｣
｢あ、あはは…｣
廉くんきっとこれ私が作ったと思ってるのかな。
いやまさか。
あんな短時間で作れないです。
私は自分で作ったこんぶのおにぎりを食べる。
｢ねぇねぇ｣
｢ん？｣
｢ご飯食べたら、かき氷食べない？｣
｢へ、あるん！？｣
｢うん、あったあった｣
スクランブルエッグは適当に味付けをしたせいかちょっぴりしょっぱい。
……はぁ、失敗……。
｢はい、廉くん｣
｢……え？｣
ご飯を食べ終え、デザートの苺を廉くんの目の前に差し出す。
｢ありがとう｣
私から苺を受け取ろうとする。
｢違う違う。
はい、あーん♪｣
｢………………｣
廉くん、苺を凝視。
そして。
｢ん｣
柔らかな唇が、指先に当たる。
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SugerSalt - 続編みたいのでガンバってください！ (2016年8月22日 0時) (
レス) id: 2ff656da6b (このIDを非表示/違反報告)
高橋悠花(プロフ) - すごく面白かったです！続編みたいです！ (2015年8月15日 22時) (レス) id: 4b6cc4c3c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる(プロフ) - すごく面白かったです！続編読みたいです！！ (2015年8月12日 11時) (レス) id: e66fff8783 (このIDを非表示/違反報告)
ラブホリ王子様(プロフ) - 続編読みたいです！！よろしくおねがいします！ (2015年8月12日 7時) (レス) id: 931b342773 (このIDを非表示/違反報告)
あめ風(プロフ) - この作品すごくすきです！！続編みたいです！平野くんと百合ちゃんのお話もみたいです！！ (2015年8月12日 1時) (レス) id: 440484f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永瀬 麗奈
| 作成日時：2015年5月29日 17時
