30-49 彼女を抱いて眠れるなら ページ49
■ LeeTeuk ■
眠いはずなのになかなか寝付けなくて、何度も寝返りを打ったり、枕元に置いた携帯を光らせてみたりしている。
ドンヘのベッドには本人はおらず、リョウクに言われて連れて帰って来たシウォンが寝ている。
さっきまでは嘆いていたけれど、すっかり眠りについてしまったみたい。
どうやらシウォンはドンヘがAを好きだと気づいていなかったらしく、余計な事をしてしまったと後悔していた。
正直…その通りだと言いたいところだったが、とりあえず今日は寝なさいと言って慰めた。
キュヒョンはもう帰って来たかな…。Aはもう寝ちゃったかな…。
どうせ起きているなら色々と考えれば良いのに、Aに会いたいなと思う事しか出来なくて…余計にそわそわして眠れない。
小さく息を吐いた時、カチャリと部屋の扉が開く音がした。シャワーを浴びに行っていたドンヘが戻って来たんだ。
ドンヘ「あれ?まだ起きてたの?電気も点いてるし…」
頭をタオルでガシガシと拭いているドンヘの顔や髪からようやくクリームが取れて、すっかり男前に戻った。
イトゥク「寝ようと思うんだけど…何か…寝れなくて」
ハハハ…と乾いた笑い声を上げると、ドンヘが僕のベッドに潜り込んで来た。
イトゥク「何だよ。どうしたの?今日はシウォンと寝るんじゃないの?」
ドンヘ「最初から兄さんと寝るつもりでシウォンにベッド貸してやったんだ。今日は一人で寝るのは嫌で…」
こうしてドンヘがベッドに入って来る事は結構あって、自分のとこで寝ろよーとか言って拒む時もあるんだけど、今日はドンヘの身体を引き寄せるようにして背中に手を回した。
僕も今日は一人で寝たくない。誰かを抱いていたい。
ドンヘ「色々考えてるけど、やっぱり分かんなくって。連絡した方が良いと思うけど…、こんな時間にするのもどうかなって」
イトゥク「んー、そうだね。僕もそう思って出来ないんだよ」
ドンヘ「謝ったら許してくれるかな?」
イトゥク「うん、きっと大丈夫だよ。ちゃんと話せば分かってくれる」
ドンヘ「同じ建物に住んでるのに…遠いね…」
ドンヘが僕の身体をグッと抱きしめて来るから、それに応えるようにして腕に力を込める。
きっと僕らは今同じ想いでいるんだろう。
自分が抱いているのがAならばどれほど良いだろうか…と。
彼女を抱いて眠れるなら…、胸に抱えた不安を一瞬にして消し去る事が出来るのに…と。
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ こっちに返事返すの忘れてました!イケメンは目の保養になるから良いと思います!他の妄想も早くお披露目したいけど、いっぱい掛け持ちしたらいっぱい待たせてしまうので、書き出せないでいます(^▽^;) 表に出した時は是非お付き合いお願いします! (2014年3月13日 0時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - ただ、単にイケメン好きのミーハーです!結婚式♪それは楽しみだ~♪お話では長い夜も終わり、おー、進んだ。と思う私です。他の妄想も有るとな?そりゃ楽しみだ~♪それが御披露目されるまで…じっくりゆっくり、付き合うよ~♪おつかれー!新章楽しみだ~ (2014年3月2日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ わーお!EXOくん達のイベントにΣ(゚∀゚ノ)ノ オンニってば幅広いですね!素敵!モジョはEXOくん達はまだ数人しか覚えてなくて…(^^;) それは楽しみですね!でもモジョも!来月友達の結婚式があるので、楽しみです♪楽しみがあると頑張れる! (2014年3月2日 3時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 良かった~!私も元気だよ~♪4月にはEXOのイベ当たったから、楽しみもできたから、しばらく元気でいられるさ! (2014年2月23日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ お久しぶりです♪というか、お気に入りに登録してくれている事にキュンです( ´艸`)♪ 嬉しい(*´д`*) 体調は…何とか大丈夫です♪いつも心配してくれてありがとうございます!オンニこそ大丈夫ですか?風邪など引いてないですか? (2014年2月23日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2014年1月11日 2時