忘れな草の恋 30

30-48 かなり恋してます ページ48

■ EunHyuk ■

帰って来たｷｭﾋｮﾝにおやすみの挨拶をし、早々に部屋に戻って来てﾍﾞｯﾄﾞに倒れ込んだ。

……どうしてこんな事に。ていうか、自分のせいだけど…。

さっきまでは少し頭は痛むけど、凄く気分が良かったんだ。

ｷｯﾁﾝで薬を飲みながら持っていた携帯を光らせて、Aにmailを入れようかな…、でも今入れたら変に気を遣わせちゃうかな…とか悩んだり。

Aが相手だと連絡一つするにもいっつも悩んで……でも何か、かなり恋してます感があって何か良いなって嬉しくなって。

何でも良い風に考える事にしたんだ。その方が楽しいから。

部屋に戻ってから悩む事にして、残りの水をｺﾞｸｺﾞｸ飲んでいたら手の中で携帯が鳴った。

それが僕の気分を一瞬でどん底に落としたのだ。

ﾋﾁｮﾙ兄さんから届いたmailを読み返す。どうか…良い文章に変わっていてくれと願いながら。

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明日起きたら速攻でｲﾁに連絡を入れろ。
もう待てない。

それから、その時にｲｪｿﾝの同行も申し出ろ。
お前がボロを出したせいで感づかれた。

無理は訊かない。ｲｪｿﾝがな。

あいつは多分すげーもんを隠し持ってる。
脱衣所で本当はもっと凄い事があったろうさ。

俺は何も知らないんだ。
それでも。これでもﾌｫﾛｰした方だぞ。
ﾏｼﾞで感謝しろ。このボケ！

- HeeChul -
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所詮は淡い願いで、もう一度読み返しても変わらない文面に気絶してしまいそうになる。

さっきの悪寒はこれを予知していたのかも知れない。

あぁ…もうダメだ…Aが……いなくなる……。

そう思っただけで泣ける僕って、やっぱり彼女にかなり恋をしている。

だから余計に離れたくないのに…。

ｲｯくんはこう言った。周りを巻き込みたくない、と。これ以上何かあれば今受け持っている仕事もなかった事にするって。

ｲｯくんの口から話をするまでは僕は何も言わないと思っていたけど、ﾋﾁｮﾙ兄さんに言っとけば良かったかな。

確かに兄さんは驚く程助けてくれた。だから、ちゃんと言っていればもっと助けてくれたはず。

他の人に知られたらAがいなくなっちゃうんだよ…って、言えば良かった？

でもそうしたら…ｲｯくんとの約束を破っちゃう事にならない？

もう…正解が分かんないよ。

でも誰を責めれる？全部自分のせいじゃないか…。

僕はただAと一緒にいたいだけなのに。ただ彼女を愛しているだけなのに。

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