30-45 悩みの種 ページ45
■ A ■
A「送ってくれてありがとう。今日の事もありがとう」
キュヒョン「こっちこそ遅くまで付き合わせてごめんな?楽しかった。ありがとう」
A「私もだよ。ありがとう」
顔を見上げながら笑うと、キュヒョンは頭を撫でて来て、次にはその手を頬へと移動させた。
キュヒョン「心配する事は何もないし、Aが謝らなきゃいけない事も起きてない。だから何も考えずに寝ろよ?寝ないとマジで肌荒れるぞ?」
意地悪な笑みを浮かべながら人差し指で頬をとんとんと優しく弾く。
弾ける程のハリもないから急に恥ずかしくなってしまったけれど、その手から逃げる事は出来なかった。
最後まで…本当に優しい人だなと思って。
キュヒョンの携帯を鳴らしていたのはジョンスだったようで、まだ起きているのかと思って驚いたのと同時に、やはり私のせいであの後何かあったんじゃないかと考えた。
それは口にしなかったし、顔にも出さないようにしたのに、キュヒョンに気づかれてしまったみたい。
A「うん、ありがとう。キュヒョンもちゃんと寝てね?」
キュヒョン「一緒に歌う曲の事、なかった事にはしないで?今抱えてる仕事を優先しても良い、いつになっても良いから…絶対に連れてって?」
うん、と頷くとキュヒョンは、リョウクとイェソンにも言っとくと言って嬉しそうに笑った。
キュヒョン「じゃぁな?また連絡するし、ちょうだい?あ、写真も送って?」
分かったと返事をし、互いに手を振り合って別れる。
そのまま見送っていたら、キュヒョンは何度か振り返って、もう良いから中に入ってと困ったように言った。
それにも分かったと返事をしたが、結局はキュヒョンがエレベーターホールの角を曲がるまで見送った。
家の中に入った途端、ずっと持ち上げていた口角がじんわりと下がって行くのを感じ、同時に息を止めた。
胸に大きく広がった暗雲が、どうしても喉の奥から出たがっているようなのだ。
でも無理。出したらダメだ。その声は絶対に雨を降らせる。
口にギュッと力を入れ、鼻から空気を吐き出す。そしてまた息を吸い、呼吸を止める。
それを繰り返しながら靴を脱いで家の中に足を踏み入れ、そろりそろりと進んでリビングの様子をじっくりと見る事もせずにバスルームへと直行した。
何も考えないなんて無理。考えなくちゃ…。
あなたは考えるなと言うけれど、あなたも充分悩みの種になってる。
脱衣所の鏡に映った自分を睨む。
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ こっちに返事返すの忘れてました!イケメンは目の保養になるから良いと思います!他の妄想も早くお披露目したいけど、いっぱい掛け持ちしたらいっぱい待たせてしまうので、書き出せないでいます(^▽^;) 表に出した時は是非お付き合いお願いします! (2014年3月13日 0時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - ただ、単にイケメン好きのミーハーです!結婚式♪それは楽しみだ~♪お話では長い夜も終わり、おー、進んだ。と思う私です。他の妄想も有るとな?そりゃ楽しみだ~♪それが御披露目されるまで…じっくりゆっくり、付き合うよ~♪おつかれー!新章楽しみだ~ (2014年3月2日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ わーお!EXOくん達のイベントにΣ(゚∀゚ノ)ノ オンニってば幅広いですね!素敵!モジョはEXOくん達はまだ数人しか覚えてなくて…(^^;) それは楽しみですね!でもモジョも!来月友達の結婚式があるので、楽しみです♪楽しみがあると頑張れる! (2014年3月2日 3時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 良かった~!私も元気だよ~♪4月にはEXOのイベ当たったから、楽しみもできたから、しばらく元気でいられるさ! (2014年2月23日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ お久しぶりです♪というか、お気に入りに登録してくれている事にキュンです( ´艸`)♪ 嬉しい(*´д`*) 体調は…何とか大丈夫です♪いつも心配してくれてありがとうございます!オンニこそ大丈夫ですか?風邪など引いてないですか? (2014年2月23日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2014年1月11日 2時