30-28 バカでごめんなさい ページ28
■ YeSung ■
俺が見つめる先にヒチョル兄さんは、ずっと何かを考えていたようだったが、突然のでかでかと溜め息と共に頭を荒めにかいた。
ヒチョル「んじゃ、ドンヘを現世に呼び戻せ」
言われた通りにドンヘの近くにいる俺とイトゥク兄さんとウニョクが身体を揺らしながら声を掛ける。
ふらりと頭を上げたドンヘの顔からは生気が失われて、ウニョクが困り顔になった。
ドンヘ「………呼ばないで……俺が…悪いから…」
ドンヘの弱々しい声はヒチョル兄さんの苛々ポイントを突いたようで、頭をはたかれる事に。
スパンッとした綺麗な音からして、そこまでの打撃はなかっただろうが、ふらふらドンヘにはかなりの衝撃を与えた。
倒れそうになったのを俺達で支え、イトゥク兄さんは叩かなくても良いだろう、とヒチョル兄さんに訴える。
ヒチョル「しっかりしろ!ウニョクの話を真に受けるなら、もっとしっかりと真に受けろ!」
ドンヘの表情に変化はないが、目にはどんどん涙が溜まって行く。一つ瞬きをすれば今にも零れ落ちそうだ。
ヒチョル「嫌われたとか思ってんのか?ウニョクはAは人を嫌うような人じゃないって言わなかったか?」
ドンヘ「…言った…けど…分かんないじゃ…ん」
ヒチョル「んじゃ、俺の事嫌いになっちゃった?って聞けば良いだろ?」
ドンヘ「そんな…勇気ない」
ヒチョル「んじゃ、やめちまえ。そんなちっぽけな勇気も出せないならお前に望みはない」
ドンヘはとうとう泣き出してしまい、さすがに胸を痛めたんであろうウニョクが、そんな容赦のない事は言わないであげてくれと訴えた。
ウニョク「僕も結構な事を言ったし、確かにお前は何を聞いてたんだとも思ったけど…。でも…落ち込む気持ちも分かると言うか…ちっぽけな勇気すら出せない時も……」
ドンヘを庇ってあげているが、ヒチョル兄さんの眼力一つにやっぱり負けてしまうウニョク。
ヒチョル「あのなぁ、ドンヘ。お前はAを置いて逃げて来たんだぞ。それでもあいつはお前に謝ろうとしてた。最後までお前の事を気にしながら帰って行ったんだぞ!」
ヒチョル兄さんの声は少し荒げていたが、ドンヘの生気のなかった顔に表情をもたらすものだった。
ヒチョル「何でか分かるか?」
ドンヘ「わかっ、俺…分かん、なくて…バカで…ごめんなさい」
ドンヘの言葉に姿にAが被る。胸がギュウッと苦しくなって…俺まで泣きそうになる。
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ こっちに返事返すの忘れてました!イケメンは目の保養になるから良いと思います!他の妄想も早くお披露目したいけど、いっぱい掛け持ちしたらいっぱい待たせてしまうので、書き出せないでいます(^▽^;) 表に出した時は是非お付き合いお願いします! (2014年3月13日 0時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - ただ、単にイケメン好きのミーハーです!結婚式♪それは楽しみだ~♪お話では長い夜も終わり、おー、進んだ。と思う私です。他の妄想も有るとな?そりゃ楽しみだ~♪それが御披露目されるまで…じっくりゆっくり、付き合うよ~♪おつかれー!新章楽しみだ~ (2014年3月2日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ わーお!EXOくん達のイベントにΣ(゚∀゚ノ)ノ オンニってば幅広いですね!素敵!モジョはEXOくん達はまだ数人しか覚えてなくて…(^^;) それは楽しみですね!でもモジョも!来月友達の結婚式があるので、楽しみです♪楽しみがあると頑張れる! (2014年3月2日 3時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 良かった~!私も元気だよ~♪4月にはEXOのイベ当たったから、楽しみもできたから、しばらく元気でいられるさ! (2014年2月23日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ お久しぶりです♪というか、お気に入りに登録してくれている事にキュンです( ´艸`)♪ 嬉しい(*´д`*) 体調は…何とか大丈夫です♪いつも心配してくれてありがとうございます!オンニこそ大丈夫ですか?風邪など引いてないですか? (2014年2月23日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2014年1月11日 2時