花魁の小太刀【刀剣乱舞】

25 厚の言葉 ページ28

(薬研side)


厚「薬研の言う通りだ。それにな、満。」

厚がニヤッと笑って刀の柄で大将の頭をつついた。


厚「大将は貧弱そうに見えるし、
　 実際びびりだし、
　 落とし穴によく引っ掛かるし、
　 馬糞にもよく当たるんだけど…」

審「なんか頭も心も痛いよ、厚！」


厚「でも、芯をちゃんと持ってる強い人だ。こんな大将はきっと殺したって死なないだろ。」

厚が得意気に言い切った。

大将は少し照れくさそうだ。


すると、満が居住まいを正して言った。


満「…皆さま、そして審神者様からの御言葉、深く心に染み入りました。審神者様の力となれるよう精進致します。」


満の目には決意がにじんでいる。


すると突然石切丸の旦那の方に向き直った。


満「石切丸様、どうぞ稽古をつけてくださいませ。神刀の使命とは何であるかをどうかご教授ください。」


手をついて頭を下げた。

石切丸の旦那は霊的なことに関しては、この本丸の中では圧倒的に強い。

(個性的なところもあるが)
師と仰ぐには相応しい刀剣だ。

俺っち達もそれは認めてる。


石切丸の旦那は突然の行動に驚く様子を見せたものの満に頭を上げさせて言った。


石「私にできる協力は惜しまない。この本丸を護る神刀として、ともに精進しよう。」

満「はいっ！」


そして、互いに微笑んだ。

自然と漏れた心からの笑みだったように思えた。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

満と石切丸さんは師弟関係になりました。
石切丸さんに名誉挽回のチャンスを！！

ということで、『先生』か『師匠』かどっちで呼ぼうか迷ってます(*_*)

26 やだ→←25 薬研の言葉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す