花魁の小太刀【刀剣乱舞】

21 怒声 ページ23

(へし切長谷部side)


長「どうした、何があった！？」

石「長谷部！」


騒ぎを聞きつけて起きてきてみると石切丸殿が飛び付いてきた。

俺の後ろに着いてきていた薬研と厚も巻き添えをくらっているようだが石切丸殿はお構いなしだ。


石切丸殿が事の顛末をざっくりと話してくれた。


なんだ、ただの鼻血か。てっきり敵襲かと…。


薬「ちょっと、長谷部の旦那、退いてくれるか。」

長「ん、あぁ、すまん。」


すっかり忘れていた。

俺たちの下から這い出した薬研と厚。

二人の視線の先には尻餅をついたままの主と、傍らに正座している満がいた。


死なないで、死なないで、と繰り返しながら
満は主に泣きついている。


急に薬研が立ち上がると嫌に静かな様子で近寄っていった。


薬「…厚。俺っちの鞄からきれいな布、一枚出してくれるか。」
厚「お、おう。分かった。」


あれは…キレているな？


薬研はそのまま主達に近づいていった。

主は違う意味でぐったりしている。


石「は、払いたまえー！…」



薬「うるさい！！！」



薬研が怒鳴った。

俺だけでなくその場にいた者は皆肩を震わせた。


薬「黙ってくれ、石切丸の旦那。そんで満、お前は離れてろ。」

満「でも…」

薬「でも、じゃない。医者に逆らうと死ぬぞ。」


薬研が凄みを効かせる。


死ぬぞ。


その言葉に満の動きが止まった。

満に近づいて肩に手を置く。


長「満。」


すぅ、と満は主から離れた。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

石切丸ファンの皆さま、キャラ崩壊が激しすぎて誠に申し訳ありませんf(^^;

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