陸軍艦艇と海軍艦艇 ページ1
敷島がこの世を去り、一か月が過ぎた。しかし、まだ暗い空気が漂っていた。短い間だったが、敷島の存在は大きく、また失った戦力も大きかった。
「何でだよ!制海権取り戻すまでは死なないって言ってたのに!」尾張がそう言って近くの壁を殴った。
「お、落ち着いてくださいよ。」吹雪が慌てていった。
「過去を悔やんでも何も始まらんぞ、尾張。いつまでも引きずるのがお前の悪い癖だ。」
「しまね丸‼貴様ぁ‼」と怒鳴りながらしまね丸の胸ぐらをつかみながら言った。そして
「貴様ら陸軍は関係ねぇだろうが、こっちにとっては一大事、それにずっと生死を共にしてきた者からしたら悲しみは人一倍大きいんだ‼」と続けた。
「止めろ!お前ら!」と聞こえた。山汐丸と剣が近寄りながら言った。
「すまんな、吹雪。こいつら昔から仲が悪くてな。」
「あ、はい。。。」
「こいつ等は少し間を取らんとな。」剣が呟いた。
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「貴方は?」
「あぁ、申し遅れた。剣型駆逐艦一番艦の剣(つるぎ)。よろしく。」
「私は特型駆逐艦・吹雪です。よろしくお願いします。」
「さっきの奴は陸軍の揚陸艦、しまね丸と海軍の護衛空母、山汐丸だ。どっちも空母って言った方がいいかな?あいつ等は白龍と連鳳の配下だったんだが、ここに来てバラバラになっちまったんだ。」
「連鳳さん、最近見てないですけど。何かあったんですか?」
「あいつは南方遠征に行ってるんだ。東雲型駆逐艦と赤城型砲艦と一緒にな。」
その頃、参謀本部では、新しい作戦を各艦隊の旗艦と練っていた。
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作者名:伊吹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=sea
作成日時:2021年10月9日 0時