私のクリスマス (ページ5)

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その後のバイトはどこかふわふわしていて何度かパックミスしたし一個シュークリーム指で潰したしで散々だった。

22:00になってエプロンを外し挨拶をして裏口を出るとそこに壁にもたれかかっているスンチョルさんがいた。

『すいません、お待たせしました』
SC「今来たとこ」
『裏口知ってるんですか？』
SC「ジフナが教えてくれたんだ」

そこで会話は止まってただ私がスンチョルさんについていく形になる。
あれどこ行くんでしたっけ

『今からどこに？』
SC「ただAに会いたかっただけだからなんも決めてないんだけど行きたいとこある？」

ただ私に会いたかった、だけ、？そんな言葉を言う人間がいるのかと頬をつねってみたが痛かった。
急になんだろう。こんなスンチョルさん初めてだ。

『特にないですね…ジフンの家行きます？』
SC「いやそれはダメ」

ダメとは。ダメとはなんだろうか。
ジフンの家ほど近くて便利なものはないだろうに。
今の時間ならいるはずだからこの前みたいにパーっと一杯やれるのになぁ。

SC「俺の家でもいい？」
『す、スンチョルさん家ですか、？』
SC「そう、やっぱ嫌、？」
『いや、嫌なんてそんな、』
SC「じゃあ決定」

クシャッと笑うスンチョルさん
一体その笑顔で何人もの女を瀕死状態にさせているのだろう。ましてやなんの免疫能力のない私にとっては一発K.O.だ。

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