私のクリスマス (ページ1)

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煌めくネオンに凸凹な2人のシルエット
大きな光木、鈴の音、プレゼント
全部全部私とは無縁なもの

本番は来週だと言うのに世間はもうクリスマスだと勘違いしているようだ。

『……早くお正月来ないかな』

都内の百貨店にあるケーキ屋で働いている時点でこの大イベントから逃れられない運命にある大学2年の私
たまに友達が恋人を連れてやってくる時はふつふつと込み上げてくる黒い気持ちを必死に押さえつけて顔には笑顔を貼り付ける。

RN「あー今年もクリスマスかー！」

私とは反対にその空気を毎年満喫してやがるのが友達のラナ
なんてったって中学からお付き合いしているロングランなラナたちの会話は熟年夫婦そのもの

『どーせ今年もバイトですよ』
RN「だから言ってんじゃん良い人紹介するよって」
『嫌だよ』
RN「まあ私のことじゃないし〜」

紹介して出会って付き合うっていうのもひとつの出逢いとして数えていいとは思うけど、私はちゃんと繋がりが欲しいと言うか、なんというか…

これから彼氏と会うというラナと別れて私はどういう風の吹き回しか、私にとっては戦場であるイルミネーションに足を伸ばしてみることにした。

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