小さな奇跡〜LilMiracle〜 1

病名『恋煩い』 ページ46

拓哉side



ずっと、あの二人が歩いてるところが頭ん中でリピートされててムカつく。

気になる。今何してるんやろって。

俺、こんなにAのこと好きやったんやって、恭平君には全部お見通しやってんな。

さっき、余りにも落ち着かんくって、恭平君と電話してたけど、
『てか、拓哉、好きじゃなくなったことなんかないやろ？実は自分に嘘ついてただけで、ずっとすきやったやろ』

って、言われて、思い返してみた。

『そうかもしらんわ』

風雅とAと俺は、同期で、おない年やから、特に仲が良くて。
でも、俺の家も近いけど、特にAと風雅の家はめっちゃ近いから、一緒に帰ったりしても俺と別れたら二人な訳で、ちょっと気にしてたところもあった。


考えれば考えるほど、あんなことも、こんなことも…っていっぱいでてきた。


どうしよ、今日風雅、告ったりしんよな。

不安が一気に押し寄せてきて、誰かと話したくなってきた。


俺病気や。

病名は、そうやなー、、、

『恋煩い』

なんか、歌であったよな『病名恋煩い』って。



そんなんどーでもよくて、恭平君に電話したいけど、なにわ男子でレッスンって言ってたし…もういいや。斗亜にでも電話するか。


その後2時間、俺は、不安を消すかのように、Aと風雅のことを考えないように、夢中で斗亜と話したのだった。

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