金が無くても戦はできる！【浦島坂田船】

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Aside


「あいつらまだ見とるかもしれんから、話は後で聞くな。とりあえず着いて来て」


「本当すみません。ありがとうございます」


スーツ姿のセンラさんの後ろを歩く。

ライブのバイト以来、、何ヵ月かぶりに見た。


でも、その時とは格好が違ってて、やっぱり大人なんだ、って。

大人の雰囲気が漂ってる、、あの時とは違うかっこよさがある。



「あ、あのセン…折原さん」


センラさん、だったら他の人に聞かれちゃったとき大変かな、と思ったから折原さんにした。


もう大通りに出て、人もそれなりにいる。



「ん�なんや？折原さんって、お母さんに聞いたん？」


「はい！CDありがとうございました！！…えっと、、いつもお仕事終わるのこの時間なんですか？」



なんでこんなこと聞いたんだろ……と思ったけど、何も話さずにセンラさんと歩くのはなんだか勿体ない気がして。。。



「いつもはね、もっと夜遅くまでやっとるんよ�」


そう言ってふわりと笑う。


遅くまで仕事して、ライブとかもやって、、すごいなぁ。



お母さんはこんな人と同じ会社で働いてるんだ。羨ましい。



「そうなんですか……すみません。そんな日に変なのに巻き込んで」



「えぇよ。ちょうどAちゃんに用あったし」



私に用…？覚えてくれているだけでも嬉しいのに。




「そのために早く仕事終わらせたと言っても過言ではないかもなぁ。。あ、着いたで�ここ俺ん家」




センラさんが指差す方を見ると、二人の男性がこちらに手を振っていた。



あの人たち……浦田さんと坂田さん！！？



ドキドキうるさくなってきた私の心臓。




誰かに見られてるなんて、考えるはずがなかった。

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