金が無くても戦はできる！【浦島坂田船】

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Aside


「聴いたよ！……といっても少しだけど」



志麻さんから聴かせてもらった曲は5曲くらいだ。


時間はたくさんあったんだけど、何回かリピートしてたから……



「そっか。どう？よかったでしょ！？」


頷くと、まるで自分のことかのように喜んだ。



「じゃあ、歌ってみたのやつは聴いた？」


歌ってみた…？


初めて聞く単語に首をかしげる。



「ネットで活動してる歌い手さんは、ほとんどの人が歌ってみたっていう……いわばカバーをしてるの。
浦島坂田船も、最初は一人で歌ってみたしてた人たちが集まって、オリジナル曲が出るようになったんだよ〜」


「あ、今も歌ってみたはしてるよ、もちろん」と付けたして、ニマニマしている。



歌ってみた……。てことは、他にもたくさん「歌い手」の人はいるんだ。



「歌ってみたって、どんなのが多いの？」


「う〜ん、まぁだいたいボカロかな」



ボカロ、、千本桜しか知らない。


初音ミクだっけ。



「初音ミクのやつ…？」

「そう！それだよ！！でもね、もっといっぱいいるよ、ボカロ」



そうなんだ……「歌い手」とか「ボカロ」とか、ネットってわかんないことばっかり。



家のパソコン使って調べたいなぁ。


「座れ、チャイム鳴るぞ〜」



先生の声で、「じゃあね」となっちゃんは席に戻った。

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