金が無くても戦はできる！【浦島坂田船】

◇ ページ38

Aside


＿＿＿ッ！！



急に目が覚める。


時計を見ると2時だ。。深夜、空はまだ暗い。



目の前の暗やみをぼーっと見つめる。



また、なにか夢をみていた。


この前みた夢と同じ気もするけど、やっぱり内容が思い出せない。



その夢は、ただ恐怖でしかなかった。



それ以外のことは、なにも。。。








それから、寝ようとしてもなかなか寝付けられず、起き上がって床に座った。



寝静まった部屋で、口ずさむのは恋色花火。


志麻さんから教えてもらった曲のひとつだ。



……花火大会とか、いつが最後だろうか。何年も行っていない。



来年は、、行けるかな。行きたいな。


恋もしたい。。



夏休み明け、久しぶりに行った学校には新たなカップルがいくつかできてた。



部活の後で告白したり、お祭りで告白したり。。




そんなことも、してみたい。。


別に、その想いが届かなくったって、叶わなくったって、、、いい。



その人のことを想って、振り向いてもらえるように頑張って……


そんな“青春”がしてみたい。




……いつか、私にも現れるのかな。



大好きな人、見つかるのかな。





いまのところ、大好きな人、、というか人たちは、



なにより、浦島坂田船だけど……。





そういう好きと恋愛的な好きは違うもんねぇ。




難しいね、恋愛感情ってやつとふつーの好きの境界線。





変なことをぐだぐだ考えていたからか、早く寝ろと言わんばかりに瞼が下がってきて、急いで布団に潜り込んだ。

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