僕がいないとだめなんだ。ym (ページ12)

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「けっこう多いね、頻度。」

知「そうだね、ただの友達……ではなさそう。」

「この人だ……あの日会っていたのは…。」

知「なんだか、やっと1歩進んだ感じがするね。」

「ほかのメンバーならS.Kが誰か知ってるかな…」

知「後でグループ通話して聞いてみよう。
とりあえず管理人さん待たせてるから1度出よう。」

「うん、そうだね」

そう言って、俺はこの手帳のページを写真に収め、
部屋を出ようとした。

「ん…？」

その時ふと目に入った。

テレビ台に飾られていたブレスレットが。

「…きれー」

知「なになに？」

「ブレスレット…？」

知「こんなの涼介してたっけなぁ？」

「誰かにあげるつもりだったのかなぁ？」

たまたま目に入ったのは

紫の色の宝石がついているキラキラしたブレスレットだった。

「……まぁ、あんまり人の家物色するのも良くないし
早く行こっか。」

知「うん、グループにLINEしたらみんな通話できるって。早くカフェ行こう！」

「おう！」

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知「……っていうわけなんだ。そのS.Kって誰か心当たりある？」

俺たちは近くのカフェに入り、グループ通話を始めた。

みんなが集合したのち、手帳にかかれていたことを
洗いざらい話した。

薮『いや……分かんねえなあ。そもそも涼介が
手帳をつけていたことにすら驚いてる。』

雄『俺も……。全く検討にない。』

慧『S.Kって…イニシャルなのかなあ』

「え、ど、どういうこと！？いのちゃん」

慧『もしかしたら場所なのかもなぁって思ったり。』

「場所………。」

確かにその線もある。

くそ……一つに絞ってたら危険な気もしてきた。

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