いつかまた元の君にⅡ (ページ4)

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＿fourty-seven ページ4

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「ただいま」

いつもは聞こえてくるバタバタと少しうるさい足音と、
にこにこの顔は、最近は無い。

それが寂しかったり、そうでもなかったり。

1人でリビングに向かうと、彼女は暇を持て余してソファで寝転がっていた。

『ん、おかえり』

いつもは犬のように“卓ちゃんかっこよかったよ“って抱きついてくる

けど、それもない

まるで、喧嘩中の夫婦の家みたいに、しんとしている。

『私、お風呂入って寝ちゃうね』

「ん」

時々、避けられてるんじゃないかと疑うくらい、空気感がまるで変わった。

これも、気遣いなのか、？

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「…っあー」

お風呂から出て体を伸ばす。

今日は余計に長風呂してしまった

髪の毛をさらっと乾かす

今日も早めに切り上げて、寝室へ向かう

あれから、彼女のことが気になってしょうがない。

1人で変なことしてるんじゃないかとか、て俺は保護者じゃない

寝室に入ると、彼女はドアに背を向けて寝ていた。

向こう側には、ちゃんと俺のスペースもとってある。

ベッドにダイブ…は出来ないから、よそよそとベッドに寝転がる。

彼女の目の窪み辺りから頬にかけて残っている無数の涙の跡。

ここ数日は毎晩見ている。

毎日毎日、我慢してああやって接してくれるのは、

優しさか、否か

「Aはよう頑張った」

彼女の頭をわしゃ、と撫でて、抱きしめるようにして瞼を閉じた。

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