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「…っ!」




何が起きているのか分からない。


理解するのに、時間がかかった







抱きしめられてるんだ






「なん、で…」


『もうちょっとだけ、このまんまがいい』






心臓が、早鐘を打つ






『Aは、俺なんかよりもっとすごいよ』


「え、?」


『俺らよりもやりたいようにならないのに、こうやって生きてるんやから』


「違うよ、私なんか_」


『いっつもいっつも嘘ついてたんやろ』




全部、バレてた、?

急に、溢れていた涙が止まる。




『俺に気ぃばっか使って、』


『ようやるよ』




私の頭を撫でながら、語りかけるように言った





『たまには甘えたっていいのに』





その言葉で、安心して、また泣いてしまった









もう、こんなことないのかな



会えなくなるのかな…





『ごめん、もう時間やわ』




体を離す。まだ、温もりは残っていた




「もう、会えんの…?」


『何言っとんの。俺ら、一緒なんやろ?』







思い出した。



2年前の冬、あそこで聞いた、彼の心配そうな声_





そして、





“当たり前やろ?これからも、ずっとだよ“




あの時の、私の声が何回も、何回もリピートする






そうだ。会えないはずなんかない







「また、会える、よね?」


『ん。俺、一人前になって会いに行くから。…じゃあ』






そう言い残して、彼は広島へ飛び立った





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設定タグ:プロ野球 , 東京読売ジャイアンツ , 小林誠司   
作品ジャンル:恋愛
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だらだらピカチュウ(プロフ) - 聖音美紅さん» ありがとうございます!一途のヒロイン結構大変でした、、、(笑)実はちょっとsideを変えて書こうかなぁとも思っていますが、長編は疲れてしまったのでしばらくはやめておこうと思ってます(^^;;また気が向いたら公開するかもしれないです(^-^) (2019年6月12日 23時) (レス) id: 24f53a6468 (このIDを非表示/違反報告)
聖音美紅(プロフ) - 全部読ませていただきました!!ずっと待っていたヒロイン一途でいいですね!もしよろしければ続編も期待しています! (2019年6月12日 22時) (レス) id: 8aec995585 (このIDを非表示/違反報告)
だらだらピカチュウ(プロフ) - ありがとうございます!面白いって言って貰えると更新する気も上がります♪続き楽しみにしててください! (2018年9月23日 20時) (レス) id: 8fd2671549 (このIDを非表示/違反報告)
イヅ(プロフ) - この小説面白い!更新頑張って下さい!! (2018年9月23日 20時) (レス) id: 0266ec0724 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だらだらピカチュウ | 作者ホームページ:プロ野球  
作成日時:2018年9月23日 14時

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