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「ごめん、遅くなったかも」
『全然。そんなに待ってないし』
「どこ行くの?」
『色々やな、(笑)』
色々…
どこに行くのかすっごく気になる。
『Aの私服とか久しぶりやわー…』
「私も誠司くんの私服久しぶりやで」
『あ、そうそう。今日、電車で大阪市まで行くんやけど、』
「え、!?聞いてないんやけど!」
『いや、だって言ってないもんw』
お、大阪、…
1回ぐらいしか行ったことないし、ましてや誠司くんとなんて…
心臓もたないかも
『駅まで結構あるからゆっくり歩いて行こや』
「うん」
太陽が、がんがん照らしてくる。
横からは、冷たい北風がぶつかってくる。
案外、この天気で良かったのかもしれない
「駅とか久しぶり」
『早く行こいこ』
「楽しみなんやね(笑)」
『いやだって、なかなかないし、久しぶりやし』
今日1日、楽しめたらいいな
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買い物して、ぶらぶらして、遊んで、食べて。
こんなことしたことない、ってぐらい
外はすっかり暗くなって、もう帰る時間になってしまった。
「早いなー…」
『あんま帰るの遅いとおかんに怒られるしなぁ。しょうがない』
しぶしぶ電車に乗って、今日あったことを延々と楽しそうに話す。
一緒にいると笑顔になれて、なんだか嬉しい
「…もう着いた」
『A、すんげー楽しそうに話しとったけど、夢中になりすぎて時間忘れとったんとちゃうのー?』
「ぐっ、、、ち、がうし」
『図星ー』
夜の道をひたすら歩く。
時計はすでに9時を指していた
「さっむ…」
すると彼は私と彼の間に少しあった間をぎゅっと縮めた。
腕が密着して若干暑い
『これなら寒くないやろ?』
照れてるのがバレないように、大袈裟に空を見上げる。
一番星がひとつ、きらりと輝いている
元の公園に戻ってくる。
ベンチに座る。冷たい
『なぁ』
「なに?」
『俺らってさ、一緒だよな?』
え?と声が漏れそうになった。
心配そうな声で、急に聞いてきて
どうしたんだろう
「当たり前やろ?これからも、ずっとだよ」
そうだったら、いいのにな
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だらだらピカチュウ(プロフ) - 聖音美紅さん» ありがとうございます!一途のヒロイン結構大変でした、、、(笑)実はちょっとsideを変えて書こうかなぁとも思っていますが、長編は疲れてしまったのでしばらくはやめておこうと思ってます(^^;;また気が向いたら公開するかもしれないです(^-^) (2019年6月12日 23時) (レス) id: 24f53a6468 (このIDを非表示/違反報告)
聖音美紅(プロフ) - 全部読ませていただきました!!ずっと待っていたヒロイン一途でいいですね!もしよろしければ続編も期待しています! (2019年6月12日 22時) (レス) id: 8aec995585 (このIDを非表示/違反報告)
だらだらピカチュウ(プロフ) - ありがとうございます!面白いって言って貰えると更新する気も上がります♪続き楽しみにしててください! (2018年9月23日 20時) (レス) id: 8fd2671549 (このIDを非表示/違反報告)
イヅ(プロフ) - この小説面白い!更新頑張って下さい!! (2018年9月23日 20時) (レス) id: 0266ec0724 (このIDを非表示/違反報告)
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