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他の仲間たちが、真昼を追い詰めていく
グレンは刀のミネを、彼女に当てようとする
「終わりだ真昼!」
「くそっ」
と、彼女は言った
しかし、次の瞬間、そこに彼女はいなかった
代わりに、一枚の札が現われる
「幻術⁉」
「そう。私だって幻術は使えるもん」
グレンの背後で、真昼が言う
彼は真昼から離れるため、大きく一歩前へ出て叫んだ
「深夜!助けろ!」
その時には既に三回銃声が響いていた
小さい虎が三発、真昼に放たれる
だが、彼女は巨大な鎌を器用に振り回し、深夜の弾丸を斬り裂いた
その動きは異様に速く、巧みで、美しかった
一対一では勝てなかっただろう
三人でも、厳しかったかもしれない
だが、今は他にも仲間がいた
彼女の本気があの程度ならば、勝てるだろう
グレンが言う
「真昼、武器を下ろせ。今回は俺たちの勝ちだ」
すると彼女はあっさり武器を捨てた
鎌は小さなスティックのような形として、残った
そして降参したように、両手を上げる
「はい。武器を捨てたよ」
だがまだ安心できない
彼女は強く、賢い
「その場に跪け」
「はーい」
グレンの言葉に、彼女は素直に膝をつく
私はそれを見た後、彼女に問う
「……どうしてここに?」
「あなたたちに、会いによ」
「ここで捕まるのも計算通り?」
「うん。ぎゅっと抱きしめてくれる?」
だが私たちは、仲間が来るまで近づかない
真昼はそれに笑った
「そんなに怖がらないでよ」
「……目的は?」
すると、彼女は真剣な表情で答えた
「大切なものを守りにきたの」
「それは何?」
「あなたたちと……妹」
妹
それは本当のことだろうか
するとグレンが言った
「守りたいなら、そばにいろ」
「私だって本当はそうしたいけど、あなたたちはまだ、自分も守れないから」
私はその言葉の意味を考える
「私の手元に《鬼呪》装備はない」
彼女は今、《鬼呪》装備を手放している
それだけでは鬼の呪いからは解放されないが、体から離れるとその能力は減退する
つまり今、黒鬼装備を持った私たちとでは、比べ物にならないほど弱体しているはずだった
しかし、真昼は言った
「けど、その丸腰の、何もできないはずの女の子に、あなたたちは負ける」
私はその、彼女の自信満々な瞳を見つめる
黒い瞳が、薄く、赤く光ったような気がした
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もちもち - 伊鶴さん» コメントと応援ありがとうございます。これからも更新頑張ります！ (2017年2月18日 10時) (
レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
伊鶴 - このシリーズとても楽しく読ませていただいてます！！とっても面白くて大好きです！頑張って下さい！ (2017年2月16日 22時) (レス) id: b2da2b82b1 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - ルカさん» ありがとうございます。そう言ってくださり、嬉しいです。更新頑張ります！！ (2017年1月5日 9時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 遅くなってしまいました！ 続編おめでとうございます！ もちもちさんの秀才少女シリーズ大好きです。 これからもずっと応援しています！ (2017年1月5日 1時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 暁の雨さん» 今回もコメントありがとうございます！！更新頑張ります。 (2017年1月3日 12時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2017年1月2日 14時
