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プロローグ ページ1

ふいに思い出した
彼女と過ごした、最後の日を

彼女は珍しく、昼の休憩時間に姿を現した

私はそれに、いつも通りの笑みを浮かべた

「久しぶり、真昼。珍しいね、今日は昼に来たんだ」

「……うん」

彼女は私の姿を見て、悲しそうに笑う

私の姿はボロボロだった
あらゆるところに傷を受け、見るも無惨な状態

ちょうど、『帝ノ鬼』の信者たちに暴行を受けた後だったのだ

だが、私は笑う
真昼はそれに顔を歪めて、私の頰に手を伸ばす

傷口に触れて、痛い

その手を掴んで退かそうとしたが、できなかった

彼女が泣いていたからだ
そして何度も、私に向けて謝る

「ごめん、ごめんね。ごめんなさい」

私は俯く真昼の頭に、恐る恐る手を伸ばす
優しく、撫でる

「大丈夫だよ」

だが彼女は泣き止まない
ずっと嗚咽をあげていて、

私はそれに、困ったように笑った

「真昼」

「………」

「ねぇ、真昼。泣かないでよ」

そこでやっと、彼女が顔を上げる
涙でぐちゃぐちゃで、可愛い顔が台無しだった

「A」

「うん?」

「大好き」

そう言って彼女は、抱きしめてくる
私はそれに笑いながら言った

「…うん、私もだよ」

そして、彼女のことを抱きしめた





あれから、十年の歳月が過ぎた
それも、敵同士として再開した

彼女は鬼に取り憑かれており、殺さなければならない存在になった

だから毎日、死にものぐるいで彼女を探す

彼女を殺すために
彼女を救うために

だが時間は刻一刻と過ぎてゆく



そして今日は___

屈辱→



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もちもち - 伊鶴さん» コメントと応援ありがとうございます。これからも更新頑張ります! (2017年2月18日 10時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
伊鶴 - このシリーズとても楽しく読ませていただいてます!!とっても面白くて大好きです!頑張って下さい! (2017年2月16日 22時) (レス) id: b2da2b82b1 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - ルカさん» ありがとうございます。そう言ってくださり、嬉しいです。更新頑張ります!! (2017年1月5日 9時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 遅くなってしまいました! 続編おめでとうございます! もちもちさんの秀才少女シリーズ大好きです。 これからもずっと応援しています! (2017年1月5日 1時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 暁の雨さん» 今回もコメントありがとうございます!!更新頑張ります。 (2017年1月3日 12時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2017年1月2日 14時

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