大富豪の息子と新人メイド【S】

24つ目の仕事 ページ26

−ころんside−

なんだか僕の海外行きの話からゆきが暗い気がする


まさか寂しいとか…？


そうだったらちょっと嬉しい


まぁ、でも一緒に行くんだけどね？


「ゆき、僕明日からその海外の方に行かなきゃいけないから」


『…分かりました、お支度をしておきます』


「ゆきも一緒に行くから用意しててね」


『はい…え？私も…ですか？』


目を真ん丸にして僕を見つめるゆき


くふふふ、おもしろすぎw


「ゆきは僕の側近なんだから当たり前でしょ？」


『…えへへ、そうですよね_ﾆｺ_』


そう言うとふにゃっと安心したように笑うゆきが可愛くて顔が熱くなった


「あ、僕の荷物は準備しなくていいから」


『ですが…「いいの！ゆきは自分の支度をして！わかった？」』


『は、はい分かりました…？』


ゆきは頭にはてなマークを浮かべながら自分の部屋に支度をしに行った


ふぅ…もし変なものでも見られたら嫌だからね…


えっ？！いや持ってないからね！そんなの！万が一だから！だからもってなi…


−貴方side−

ころん様が海外に行くと聞いて少し落ち込んでいたらまさかのまさかで私も一緒に行くという事実が発覚して驚いた


でも、「一緒」という言葉を聞いてなんだか安心した


『と、言うことで…何を準備すればいいかな？』


うーんと考えながら自室に入る


本当は執事やメイドは御屋敷の近くにある宿舎で寝泊まりをするのだが


私は側近だからとかでころん様が部屋を用意してくださった


ありがたすぎる


『えっと…服と化粧道具と…あとはころん様のための』


数十分後


『よし、こんなもんかな、八割ころん様のための荷物になっちゃったw』


というのも歯ブラシやクシ、その他日常品はあちらの方で手配してある家に揃っているらしい


私の分までわざわざ用意してくださったとの事で余計な荷物がないのだ


『海外か〜…行ったことないからちょっと楽しみ…』


…いかんいかん遊びに行くんじゃないんだから！


一応、側近なんだからしっかりころん様のサポートしなきゃ！


『頑張れ私！』


To Be Continued−…

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