幽霊族の彼に一目惚れしたおはなし 2章

バレンタイン ページ21

※本編とは関係ありません、誰がなんと言おうと2月14日

-さくらside-

『ハッピーバレンタイン！！』

水木さん宅に来て第一声目がこれだ

そう！今日はバレンタイデー！
みんな浮き足立ちまくってる日だ


水｢今日も元気そうでなにより｣

新聞ばっかり見て私の方に顔すら向けない冷たい水木さんと鬼太郎くんとお絵描きをしている可愛いゲゲ郎さん


『水木さん、顔ぐらい合わせましょうよ、20歳の本気の駄々こねを見せますよ？？』

水｢お前にプライドはないのか？｣

『日によります』

｢というか…ばれんたいんとはなんじゃ？？｣


水木さんとくだらない会話をしているとキョトン顔のゲゲ郎さんが口を開いた


あれま、ゲゲ郎さん知らないのか…まぁ興味もなさそうだもんね…


水｢あー、あれだよチョコ食う日｣

『説明がアバウトすぎる』

｢ちょこれーとを食べる日なのか？｣

水｢厳密に言うと、女性が男にチョコレートを贈る日だ｣


そうそう、まぁ今は女性が男性にチョコを贈るだけじゃなくて逆チョコだったり色々あるけどね

多様性だよ多様性


『まぁまぁ、ここまで来れば察しがつくでしょう…私から皆さんへのチョコでーす！』

水｢これ、手作りか？｣

『もちのろんですよ』

水｢すげぇな…店に売ってるやつみたいだ｣

｢色んなちょこれーとが入っておる！さくらは器用じゃのう…｣


2人共目をキラキラさせながらまじまじとチョコを見ている姿は子供みたいでなんか可愛い


鬼｢う！｣

『ん？鬼太郎くんのは無いのって？もちろんあるよ〜はいどーぞ〜』

鬼｢ちょー？｣

『そう、チョコレート、美味しくできたからみんなと食べるんだよ〜』

鬼｢ちょー！ちょー！｣


きゃっきゃっとはしゃぐ鬼太郎くん、これまた可愛い


『じゃあ、ちょっと私はお家に帰りますね〜』

水｢帰るのか？珍しいな｣

『ちょっとやることがあるもんで、夜にまた来ます〜じゃ、お邪魔しました〜！』

｢さくら〜！儂も儂も！｣

『いや、ちょっと今回は…』

｢なぜじゃあ〜…｣


ちょっとゲゲ郎さんは連れて行けないんだよなぁ…
なんせゲゲ郎さんが1番関係あることだし…


『また来ます！また来ますから！ね？』

｢……あい、分かった…………｣


そんなしゅんとしないでくれ、罪悪感と可愛さで苦しくなっちゃう…


『い、行ってきまーす！』


To Be Continued-…

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