命拾い ページ49
-さくらside-
『はっ…はっ…』
肺が痛い、口の中に血の味を感じる
そろそろ体力の限界だ…でもっ…
『絶対、捕まったらおしまいじゃん！』
それに腕の中には鬼太郎くんが居る、私が捕まったら鬼太郎くんも危ない
『…えっ、ちょ嘘でしょ！』
なんとまぁ、あのウザったい腕が私を先回りして待ってるではありませんか
あいにく今は一本道、まさに前門の虎後門の狼である
『…ん？ゲゲ郎さんがくれたミサンガが光ってる…』
どうやら前の腕は待ち構えてるだけで伸びてくる様子は無い、通るだけなら行けるか？
『ええい！一か八か行ってみるしかない！』
どっちにしろこのままじゃ捕まってしまう賭けてみるしかない
お願いします！ほんとに！
ﾊﾟﾁﾝｯ
『抜けた！よし！』
私に触れようとした腕が払いのけられ通ることに成功した
『でも、多分ゲゲ郎さんのミサンガの力も多分無くなってきてる…』
よく見ると網目が解れ切れかかっている
知らないうちに護っていてくれたんだろう
？「さくら……ま………だい…」
なに…？喋ってる…？
まさか、喋るとは思わなかった
背中越しに声を聞くが何を言ってるか聞こえない
？「さくら、待ってちょうだい……」
今度ははっきりと聞き取れた声
思わず足が止まりそうになる、だってこの声は
お母さん…なの？
母？「さくら、待ってって言ってるでしょう？お母さん疲れちゃったわ…」
声は紛れもなくお母さんだ…でも、違う
十中八九、夢で見た母の姿をした別の何かだろう
？「さくら待ってって言ってるの」
走れ
？「さくら、待ちなさい」
もっと早く
?「待て!!」
絶対に止まるな
優しげな母の声から一転、怒気を孕んだ声に変わったことからやはりと疑いが確信に変わる
鬼「あっ！うーう！」
『痛たたたっ！なにどうしたの…』
急に髪を引っ張られ何かと思えば目の前で洞窟が少し崩れたのだ
『このまま行ってたら完璧に下敷きになってた…鬼太郎くん…ありがとぉ…』
命拾いしたはいいものの最悪な状況は続いたままだ
『…あ！』
土砂で全部道が塞がったと思ったが上の方に少し空間があることに気づいた
あれくらいなら通れるはず
鬼太郎くんを片手に抱きながら登るのは相当キツそうだがそんなこと言ってる暇では無い
根性で登るぞ
To Be Continued-…
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ゆめにゃんこ(プロフ) - びぃさん» なんて嬉しいコメントｯｯ!!そう言っていただけるとモチベがめっちゃ上がります!!これからも頑張らせていただきます!! (1月8日 1時) (
レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
びぃ - コメント失礼します！もうなんか語彙力無さすぎて上手く言えないんですけど、すっごい楽しんで読んでます！！体調に気を付けてこれからも更新頑張って下さい！！ (1月4日 19時) (レス) id: 7f78475e3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆめにゃんこ(プロフ) - 猫まみれさん» なんとまぁ私の作品がドストライクしたなんて！これからも頑張りますね…！ (12月30日 13時) (レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめにゃんこ(プロフ) - ｢｣さん» えぇ！1番最初もらっちゃったんですか！嬉しすぎる…(´>ω<｀) (12月30日 13時) (レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
｢｣ - コメント失礼します！ゲ謎きっかけでハマって一番最初に見た作品です！すごく好きでまさに求めていたお話に出会えて嬉しいです！更新ずっと楽しみにしてます！(^^) (12月29日 15時) (レス) id: ddf9be71ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめにゃんこ | 作成日時：2023年12月13日 12時
