涙 ページ20
-ゲゲ郎side-
「ん……」
まだ、太陽が顔を出し始めた頃、目が覚めた
「……岩子ありがとうな…………」
先程まで見ていた夢を思い返しそう呟く
「それにしても夢の中の妻に背中を押されるとは……」
大きなため息をつくとパサっと何かが落ちたそれは自分にかけられた毛布だった
(水木にもかかっておる……)
泥酔し、眠りこけた儂らにかけてくれたのか……
本当に甲斐甲斐しいおなごじゃ……
胸がきゅうと締まる
ところでその肝心のさくらは何処にいるのか……
「帰ったのか……？」
とりあえず部屋を見回って最後に鬼太郎が寝ている部屋の襖を開けた
「ここにおったのか……」
そこには鬼太郎と一緒に寝ているさくらの姿があった
よくよく考えれば儂らが寝ていれば必然と鬼太郎は1人になる……昨日は随分酒が入っておったからのぅ
『ん…………』
近づこうと思い1歩踏み出すとさくらが声をもらした
起こしたのかと思えば体を丸め少し震えていた
さくらは畳の上で布団もかけずに眠っている、わしは平気じゃが朝は一段と冷え込む人間には厳しいじゃろう
「わしらに布団を使ってお主は使わんかったのか……」
さっきまで自分にかけられていた布団をかけると心做しか表情が穏やかになった
起こさないように横に座り頬を撫でると少し微笑み儂の手にすり寄ってきた
「お主は本当に愛いのう……」
愛しさが溢れて仕方ない、そう思いながら見つめていると涙を流した跡が見えた
昨日の夜何があったのだろう……？
でも、なんとなくその涙の訳は自分のせいのような気がした
「すまんな……お主を傷つけておったのか」
涙のあとを撫でそっと瞼にキスを落とした
『げげろ……さん…………』
そう寝言を言いながらわしの手をきゅっと握ってきた
自分の夢でも見ているのだろうか
なんだか、嬉しくなり頬が少し緩む
本当は今にでも抱きしめ想いをぶつけたい
でも、さくらの眠りを妨げるのは忍びない
隣に横たわりさくらを腕の中に抱き心地よい体温を感じながらもう一度眠りについた
To Be Continued-……
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ゆめにゃんこ(プロフ) - びぃさん» なんて嬉しいコメントｯｯ!!そう言っていただけるとモチベがめっちゃ上がります!!これからも頑張らせていただきます!! (1月8日 1時) (
レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
びぃ - コメント失礼します！もうなんか語彙力無さすぎて上手く言えないんですけど、すっごい楽しんで読んでます！！体調に気を付けてこれからも更新頑張って下さい！！ (1月4日 19時) (レス) id: 7f78475e3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆめにゃんこ(プロフ) - 猫まみれさん» なんとまぁ私の作品がドストライクしたなんて！これからも頑張りますね…！ (12月30日 13時) (レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめにゃんこ(プロフ) - ｢｣さん» えぇ！1番最初もらっちゃったんですか！嬉しすぎる…(´>ω<｀) (12月30日 13時) (レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
｢｣ - コメント失礼します！ゲ謎きっかけでハマって一番最初に見た作品です！すごく好きでまさに求めていたお話に出会えて嬉しいです！更新ずっと楽しみにしてます！(^^) (12月29日 15時) (レス) id: ddf9be71ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめにゃんこ | 作成日時：2023年12月13日 12時
