葛藤 ページ13
-ゲゲ郎side-
水｢お前まさか、さくらに惚れてんのか？｣
水木の口から出たこの言葉、正直図星をつかれた気がした
｢わからぬ｣
でも惚れてるのかと言われればハッキリと言えないのが現状だ
｢だが、惹かれてるのは事実かもしれん……｣
水｢なんだか、煮え切らない返事だな？まぁ……なんとなくお前が考えてる事はわかるけどよ｣
水木は小さく息を吐き言葉を続けた
水｢お前がそう煮え切らないのは岩子さんのことがあるからだろ？｣
｢やはり、水木、お前には見透かされておったか｣
岩子を亡くし1度はどん底に叩き落とされたようだった
だが、鬼太郎を授かりこの小さな命を守ろうと今まで生きてきた
そんな時に現れた人間の娘に心惹かれている……
｢わしは、岩子を亡くした今でもずっと想っている……それをどうしても後ろめたく思ってしまう……まるで｣
''岩子を裏切ってしまうようで''
水｢でもきっと岩子さんは……｣
｢分かっておる、きっと岩子ならわしのこの想いに背中を押すじゃろうな｣
でも、それでいいのかと考えてしまう
｢我ながら、情けないのぅ……｣
男のくせに腹がくくれない自分に腹が立ちとても情けない
｢そして、もう1つ理由があるんじゃ｣
水｢なんなんだそのもう1つってのは？｣
『お待たせしました〜！！』
口を開こうとしたその時いつものように無邪気な笑顔を浮かべながらさくらが家に上がってきた
水｢お、おういらっしゃい、待ってたぜ｣
危なかった、話に集中していたせいで扉が空いた音に気が付かなかった
水木も少し焦ったように言葉を返している
『あー！鬼太郎くん見て見てきりたんぽだよ〜！もちもちで美味しいんだよー！』
鬼太郎に嬉しそうに袋の中を見せているところを見るとさっきの話は聞いていなかったようだ
少し胸を撫で下ろし｢お主、袋を置いていきよったな？大変だったぞ｣と会話を続けた
『え〜、ゲゲ郎さんなら余裕でしょ〜笑、私か弱いですしぃ〜』
｢そうは到底見えんがな｣
『ゲゲ郎さん鍋なしで』
｢すまん、わしが悪かった｣
こんな他愛もない会話をしているだけで愛しいと思ってしまう
さくら、まだこの気持ちをはっきりさせられないわしを許してほしい
そう心の中で呟き楽しそうに話すさくらの顔をバレぬように見つめた
────
『…………』
To Be Continued-…
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ゆめにゃんこ(プロフ) - びぃさん» なんて嬉しいコメントｯｯ!!そう言っていただけるとモチベがめっちゃ上がります!!これからも頑張らせていただきます!! (1月8日 1時) (
レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
びぃ - コメント失礼します！もうなんか語彙力無さすぎて上手く言えないんですけど、すっごい楽しんで読んでます！！体調に気を付けてこれからも更新頑張って下さい！！ (1月4日 19時) (レス) id: 7f78475e3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆめにゃんこ(プロフ) - 猫まみれさん» なんとまぁ私の作品がドストライクしたなんて！これからも頑張りますね…！ (12月30日 13時) (レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめにゃんこ(プロフ) - ｢｣さん» えぇ！1番最初もらっちゃったんですか！嬉しすぎる…(´>ω<｀) (12月30日 13時) (レス) id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
｢｣ - コメント失礼します！ゲ謎きっかけでハマって一番最初に見た作品です！すごく好きでまさに求めていたお話に出会えて嬉しいです！更新ずっと楽しみにしてます！(^^) (12月29日 15時) (レス) id: ddf9be71ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめにゃんこ | 作成日時：2023年12月13日 12時
