【Fischer's】七色の色

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｢____もしもし。｣



その日の夜、マサイの家にみんなとお邪魔していた私は


ポケットに入れていた携帯の振動と共に廊下に出る。




母『ごめんね、顔出せなくて。どう?新しいお仕事。』

｢楽しい。すごく。｣



母『でも、アシスタントらしい事ができているか不安なんでしょう?難しい仕事だから、仕方ないことよ。


それで、要件なんだけど______。』





__ﾋﾟｯ


母からの用を聞き、数十分間の通話を終えた私はみんながいる部屋へ戻ろうと足を動かす。




｢.........。｣




が、何故か私はドアノブに触れることを一瞬躊躇った。




ｶﾞﾁｬ



シ｢おーA、おかえりー。｣
ン｢お仕事?｣



｢__はい。なので、明日は私事務所での仕事です。｣


モ｢そっか。事務所での会議とかにも参加しないといけないんだもんね。｣




｢はい。｣





『__大きな1歩を踏み出す時よ。明日、Fischer'sのマネージャー及びアシスタントとして事務所での会議に参加してちょうだい。』




...ふと、電話での母の言葉が脳に過ぎる。







｢___そろそろ、帰りますね。今日もありがとうございました。｣






明日が終わるまで、みんなの事は頭から抜いていたい。




......そう、思った。







｢_______。｣





私は深く呼吸をして、冷たい風が吹く夜の道を歩く。









.........早く、明日を昨日と言いたい。

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